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日本語の「いつ」「何時(なんじ)」「何分(なんぷん)」はいずれも時間をたずねる表現ですが、実際に知りたい内容はそれぞれ少し異なります。「いつ」は中国語の「什麼時候」に近く、何日なのか、何曜日なのか、どの時間帯なのかをたずねることができ、「7時」のような時刻で答えることもできます。「何時」は質問の焦点を直接「何時なのか」に置く表現です。「何分」は何分なのか、あるいは何かに何分かかるのかをたずねます。中国語訳だけを見ると、すべて「什麼時候、幾點、多久」のように混同しやすいのですが、日本語の文に戻してみると、その違いはかなりはっきりします。
たとえば友人と会う約束をするとき、会う日を知りたいなら「いつ会いますか」と聞けます。日付はすでに分かっていて、集合時間だけを確認したい場合は「何時に会いますか」に変わります。駅に着いて、あとどのくらい待つのかを聞きたいときは、「あと何分ですか」や「あと何分で来ますか」となります。どれも時間に関係する質問ですが、実際にどれを使うかは、相手から「金曜日」「午後3時」「15分」のどのような答えを期待しているかで決まります。
時間をたずねる表現には、ほかにも一緒に混同しやすいポイントがあります。「いつごろ」と「何時ごろ」はどちらも「だいたい」という意味を含みますが、前者には来週、月末、夜などと答えることができ、後者は通常、7時ごろ、9時ごろのような時刻で答えます。「何分くらい」はおよそ何分かをたずねる表現で、「どのくらい」は最初から時間の単位を限定しません。また、「何時に出発しますか」には「に」が付きますが、「いつ出発しますか」では通常付きません。一方で、「いつにしますか」は自然な日本語です。一見ばらばらに見えるこれらのルールも、その文がどの種類の時間をたずねているのか、そして「に」が文全体の中でどの役割を担っているのかを考えると判断できます。
「いつ」「何時」「何分」の違いは?日付・時刻・分のたずね方
3つの疑問詞の違いは、どのような答えが自然かを考えると分かりやすくなります。「いつ」は答えの範囲が最も広く、来週、金曜日、夜、7時などが答えになります。「何時」は時計上の時刻を求める表現です。「何分」はさらに範囲を分単位まで狭め、ある時間の長さが何分なのかをたずねることもできます。
| 疑問詞 | 読み方 | 主に何をたずねるか | 答えの範囲 | よくある答え | 例文 |
| いつ | いつ | いつなのか | 日付、曜日、時間帯、時刻も可 | 来週、金曜日、明日の夜、七時ごろ | 日本へはいつ行きますか。 |
| 何時 | なんじ | 何時なのか | 一日の中の時刻 | 七時、八時半、午後三時 | 電車は何時に出発しますか。 |
| 何分 | なんぷん | 何分/何分間か | 分数、または時間の長さ | 十五分、三十分、四十五分 | 駅まで何分かかりますか。 |
「何時」は辞書では「いつ」などの読み方が示されることもありますが、初級教材では一般に、広い意味での「いつ」を平仮名の「いつ」で表し、時刻をたずねる「何時」は「なんじ」と読みます。実際の文を読むときも、7時や9時半などの答えが想定されているなら、「なんじ」と考えるのが通常は自然です。
「いつ」の使い方|日付・時間帯・まだ決まっていない時間をたずねる
「いつ」は広い範囲の「いつなのか」をたずねる表現で、答えが正確な時刻であることを前提にしません。イベントの日程、出発する月、出来事が起こった時間帯などにも使えます。相手も、分かっている範囲に応じて「来週」や「夜ごろ」と答えることができ、必ずしも数字で時刻を示す必要はありません。
- 例文:日本へはいつ行きますか。
かな:にほんへはいついきますか。
意味:日本へ行くのはいつですか。
答えは「来月」「夏休み」、あるいは具体的な日付など、かなり幅広くなります。 - 例文:コンサートはいつですか。
かな:コンサートはいつですか。
意味:コンサートはいつですか。
この文では通常、日付をたずねますが、文脈によっては「土曜日の夜」などの答えになることもあります。 - 例文:予約したのはいつですか。
かな:よやくしたのはいつですか。
意味:予約したのはいつですか。
質問の焦点は、その出来事が起こった時間にあり、答えは昨日、先週、ある日の朝などになることがあります。
「何時」の使い方|時計上の時刻をたずねる
「何時(なんじ)」は、より具体的な時刻を答えとして求めます。現在の時刻をたずねるなら「今、何時ですか」と言います。ある動作が起こる時刻をたずねる場合は、「何時に+動詞」の形がよく使われます。開始時刻と終了時刻には「から」「まで」を使うため、時間を示す助詞「に」は付きません。
- 例文:今、何時ですか。
かな:いま、なんじですか。
意味:今は何時ですか。
文末が「です」で、直接「何時」をたずねているため、「に」は必要ありません。 - 例文:電車は何時に出発しますか。
かな:でんしゃはなんじにしゅっぱつしますか。
意味:電車は何時に出発しますか。
「に」は「出発する」という動作が起こる具体的な時刻を示しています。 - 例文:受付は何時から何時までですか。
かな:うけつけはなんじからなんじまでですか。
意味:受付時間は何時から何時までですか。
開始時刻には「から」、終了時刻には「まで」を使い、営業時間やサービス時間をたずねるのに適しています。
「4時、7時、9時」や「分」には決まった読み方の変化があります。詳しい表は、続けて日本語の「時・分」の読み方と時間表現で確認できます。
「何分」の使い方|何分か、何分間かをたずねる
「何分(なんぷん)」には主に2つの使い方があります。「何時何分」の形では時刻の中の「分」をたずねますが、「かかる」「待つ」などの動詞と一緒に使うと、通常はある時間の長さが何分なのかをたずねます。中国語ではどちらも「幾分」と表されることがありますが、日本語では文脈から判断します。
- 例文:集合は何時何分ですか。
かな:しゅうごうはなんじなんぷんですか。
意味:集合時間は何時何分ですか。
分単位まで正確な答えを求める質問で、予定表や時間厳守が必要な場面でよく使われます。 - 例文:駅まで何分かかりますか。
かな:えきまでなんぷんかかりますか。
意味:駅まで何分かかりますか。
「かかる」は時間が必要であることを表すため、ここでの「何分」は所要時間をたずねています。 - 例文:あと何分待てばいいですか。
かな:あとなんぷんまてばいいですか。
意味:あと何分待てばいいですか。
「あと」によって質問が残り時間に限定されており、現在時刻の「分」をたずねているわけではありません。
「いつごろ」「何時ごろ」「何分くらい」「どのくらい」の違いは?
この4つの表現はいずれも「だいたい」「どのくらい」と関係しますが、たずねる範囲が異なります。「いつごろ」はだいたいいつなのかをたずねるため、日付、曜日、時間帯、時刻のどれでも答えられます。「何時ごろ」はすでに範囲を時刻に絞っているため、通常は7時ごろ、午後3時ごろなどと答えます。「何分くらい」はおよそ何分かをたずねるので、答えの単位はあらかじめ「分」に限定されています。「どのくらい」は時間の長さだけをたずね、分、時間、日など、どの単位で答えるかは限定していません。
| 表現 | 主に何をたずねるか | 答えの範囲 | よくある答え | 適した場面 |
| いつごろ | だいたいいつか | 日付、曜日、時間帯、時刻のいずれも可 | 来週、明日の午後、七時ごろ | まだ時間を細かく限定していないとき |
| 何時ごろ | だいたい何時か | 一日の中の時刻 | 七時ごろ、午後三時ごろ | 日付は分かっていて、時刻だけ確認したいとき |
| 何分くらい | だいたい何分か | 分単位の時間の長さ | 十分くらい、三十分くらい | 短い時間だと分かっていて、分数を直接聞きたいとき |
| どのくらい | だいたいどれほどの時間か | 時間の単位を限定しない | 十分、二時間、三日 | 答えが分・時間・それ以上のどれになるか分からないとき |
「いつごろ」と「何時ごろ」は、その出来事がどの時間に起こるのかという「時間点」をたずねます。一方、「何分くらい」と「どのくらい」は、ある時間がどれほど長いかという「時間の長さ」をたずねます。さらに分けると、「いつごろ」は答えを時刻に限定しませんが、「何時ごろ」は限定します。「何分くらい」は答えを分単位に指定しますが、「どのくらい」は単位を相手に委ねます。
▌「何時ごろ」と「どのくらい」の違い|到着時刻 vs 所要時間
「何時ごろ」は、ある出来事がおよそ何時に起こるのかをたずねます。答えは「午後3時ごろ」のような時刻になります。「どのくらい」は、始まりから終わりまでどれほど時間がかかるのかをたずねるので、「2時間くらい」のような時間の長さが答えになります。中国語ではどちらも「大概多久」と表現されることがありますが、日本語では「何時に着くのか」と「どのくらい時間がかかるのか」を分けて表します。
- 例文:何時ごろ着きますか。
かな:なんじごろつきますか。
意味:だいたい何時に着きますか。
この文で知りたいのは到着する時刻で、答えは通常「午後三時ごろです」や「七時ごろです」のようになります。 - 例文:どのくらいかかりますか。
かな:どのくらいかかりますか。
意味:だいたいどのくらい時間がかかりますか。
「かかる」は時間を必要とすることを表すため、この文は移動や作業全体に必要な時間をたずねています。答えは「二時間ぐらいです」や「三十分ぐらいです」などになります。 - 例文:ホテルまで何時ごろ着きますか。
かな:ホテルまでなんじごろつきますか。
意味:だいたい何時にホテルに着きますか。
同じ移動についてたずねる場合でも、「到着時刻」を知りたいなら「何時ごろ」を使います。「ホテルまでどのくらいかかりますか」に変えると、「ホテルまでどのくらい時間がかかりますか」という質問になります。
▌「何分」と「何分くらい」の違い|明確な分数 vs およその分数
「何分」は直接何分なのかをたずねる表現で、それ自体に「およそ」という意味はありません。「何分くらい」は「くらい」が加わるため、だいたいの数字で答えればよいという意味になります。どちらも分数をたずねていますが、違いは時間の長短ではなく、答えを正確な数字として求めるかどうかにあります。電車があと何分で入ってくるのか、イベントがあと何分残っているのかなど、明確なカウントダウンがある場面では「何分」をそのまま使えます。徒歩、車での移動、行列の待ち時間などは変動しやすいため、「何分くらい」のほうが実際の状況に合います。
- 例文:あと何分ですか。
かな:あとなんぷんですか。
意味:あと何分ですか。
この文は残りの分数を直接たずねる表現で、イベントのカウントダウン、待ち時間、電車情報など、確認できる明確な時間がある場合に適しています。 - 例文:駅まで何分くらいかかりますか。
かな:えきまでなんぷんくらいかかりますか。
意味:駅までだいたい何分かかりますか。
徒歩や車での移動時間は速度や道路状況などによって変わるため、1分単位で正確に答えられるとは限りません。「くらい」を加えることで、おおよその時間を知りたいという意味になります。 - 例文:ここから空港まで何分くらいかかりますか。
かな:ここからくうこうまでなんぷんくらいかかりますか。
意味:ここから空港までだいたい何分かかりますか。
この文では、答えを分単位で求めることは決まっていますが、非常に正確な数字までは要求していません。移動時間が数十分なのか数時間なのかさえ分からない場合は、「どのくらいかかりますか」のほうが柔軟です。
▌同じホテルへ向かう場面でも、「いつごろ」「何時ごろ」「何分くらい」「どのくらい」で知りたい情報が変わる
友人がホテルへ向かっていると仮定すると、この4つの表現はすべて同じ会話の中で使えますが、知りたい情報はそれぞれ異なります。「いつごろホテルに着きますか」は、だいたいいつ到着するのかをたずねるだけなので、「明日の午後」や「夜」と答えてもかまいません。「何時ごろホテルに着きますか」は、およそ何時に到着するのかをたずねています。すでに移動中で、あと何分なのかを知りたいなら「あと何分くらいで」を使えます。残り時間が数分なのか数時間なのかも分からない場合は、「あとどのくらいで」のほうが適しています。
- 例文:いつごろホテルに着きますか。
かな:いつごろホテルにつきますか。
意味:だいたいいつホテルに着きますか。
この文は、答えが必ず時刻でなければならないわけではありません。「明日の午後です」でも「七時ごろです」でも答えられるため、まだ大まかな日付や時間帯を確認している段階に適しています。 - 例文:何時ごろホテルに着きますか。
かな:なんじごろホテルにつきますか。
意味:だいたい何時にホテルに着きますか。
この文では答えが時刻に限定されています。日付はすでに分かっていて、6時、7時、8時のどのあたりに到着するのかを確認したい場合に使うため、答えも「七時ごろです」のようになります。 - 例文:あと何分くらいでホテルに着きますか。
かな:あとなんぷんくらいでホテルにつきますか。
意味:あとだいたい何分でホテルに着きますか。
「何分くらい」によって分単位で答えることが指定されているため、距離がそれほど遠くなく、あと10分なのか20分なのか30分なのかを確認したい場合に適しています。 - 例文:あとどのくらいでホテルに着きますか。
かな:あとどのくらいでホテルにつきますか。
意味:あとどのくらいでホテルに着きますか。
この文は時間の単位をあらかじめ限定しないため、「あと十分です」と答えることも、「あと一時間ぐらいです」と答えることもできます。残り時間が分単位なのか時間単位なのかも分からない場合は、「どのくらい」のほうが自然です。
同じホテルへの到着をたずねる場面でも、「いつごろ」はだいたいいつ着くのか、「何時ごろ」はだいたい何時に着くのかをたずねます。「何分くらい」はあと何分なのかを聞き、「どのくらい」はあとどれほどかかるのかを聞くだけで、答えの時間単位をあらかじめ決めません。前の2つは時間点、後ろの2つは時間の長さを見る表現です。
日本語の時間疑問文でよくある間違い:「何時に」「いつ」「何分」はどう使い分ける?
日本語の時間を表す助詞「に」は、時間表現があれば必ず付けるものではありません。「に」が時間の後ろに付く場合は、動作が起こる時刻を示します。たとえば「七時に出発します」は7時に出発するという意味で、「何時に出発しますか」は「七時」の部分を疑問詞に置き換え、出発が何時に起こるのかをたずねています。逆に、「何時」の後ろに必ず「に」が必要なわけではありません。「今、何時ですか」は現在時刻を聞いているだけなので「に」は不要です。「何時から何時までですか」も、すでに「から/まで」で開始と終了を示しているため、「に」は付きません。
「いつ」の使い方は異なります。「いつ」で動作が起こる時間をたずねる場合、一般には時間を示す「に」を付けず、そのまま後ろの文に続けます。たとえば、いつ出発するのかをたずねるなら「いつ出発しますか」、いつ日本へ行くのかをたずねるなら「いつ日本へ行きますか」と言います。そのため、「いつに出発しますか」を「何時に出発しますか」と同じ形でそのまま当てはめることはできません。
- 例文:何時に出発しますか。
かな:なんじにしゅっぱつしますか。
意味:何時に出発しますか。
「に」は「出発する」という動作が起こる時刻を示すため、答えは通常「七時に出発します」のような具体的な時刻になります。 - 例文:いつ出発しますか。
かな:いつしゅっぱつしますか。
意味:いつ出発しますか。
「いつ」はそのまま時間をたずねるため、動作の時刻を表す「に」は付けません。答えは「明日」「来週」「七時ごろ」などになり、「何時」よりも範囲が広くなります。
ただし、「いつ」の後ろに「に」が絶対に現れないわけではありません。「いつにしますか」は非常によく使われる正しい表現です。ただし、ここでの「に」は先ほどの時間を示す助詞ではなく、「Nにする」という形の一部です。「〜にする」は、いくつかの選択肢の中から1つを選んで決めることを表せるため、「いつにしますか」は「日付や時間をいつに決めますか」という意味になります。同じ構造は「何にしますか」にも見られ、たとえば注文するときに複数の選択肢からどれを選ぶかを決める場合に使います。
- 例文:旅行はいつにしますか。
かな:りょこうはいつにしますか。
意味:旅行はいつに決めますか。
ここでは旅行の日程を決めており、「に」と「する」が「〜にする」という形を作って、時間をある選択肢に決めることを表します。「七時に出発する」の時間を示す「に」とは異なる使い方です。 - 例文:会議は金曜日にします。
かな:かいぎはきんようびにします。
意味:会議は金曜日にします。
「金曜日にする」は、候補となる日程の中から金曜日を選ぶことを表します。「金曜日」を疑問詞に置き換えれば、「いつにしますか」とたずねることができます。
もう1つ混同しやすいのが「何分」と「どのくらい」です。「何分」はすでに答えを分単位に限定しているため、「駅まで何分かかりますか」は駅まで何分必要なのかをたずねています。「どのくらい」は答えの単位をあらかじめ決めないので、5分、2時間、3日など、どれでも答えられます。どちらも時間の長さをたずねることができますが、違いはどちらの文法が正しいかではなく、質問の段階で答えを分単位に限定しているかどうかです。
- 例文:駅まで何分かかりますか。
かな:えきまでなんぷんかかりますか。
意味:駅まで何分かかりますか。
この文では答えを分単位に指定しているため、徒歩や短距離の移動など、通常は分で表す場面に適しています。 - 例文:空港までどのくらいかかりますか。
かな:くうこうまでどのくらいかかりますか。
意味:空港までだいたいどのくらいかかりますか。
「どのくらい」は時間の単位を限定しないため、答えは「四十分ぐらいです」でも「二時間ぐらいです」でもかまいません。移動に数十分かかるのか数時間かかるのか、まだ分からない場合に適した聞き方です。
「あと何分残っているか」をたずねる場合は、そのまま「あと何分」を使えます。たとえば、電車の案内にまもなく到着すると表示されていて、あと何分待つのかを確認したいなら「あと何分ですか」と聞けます。一方、移動にどれくらいかかるのかを見積もりたいものの、時間の単位自体がまだ分からない場合は、「どのくらいかかりますか」のほうが答えの範囲を広く取れます。
日本旅行で使える実用日本語「いつ」「何時」「何分」:ホテルと電車ではこう聞く
旅行中にたずねる時間は、大きく3種類に分けられます。予定がいつなのか、何時に始まるのか、あと何分待つのかです。「いつ」は日付や比較的広い時間の範囲をたずねるのに適しており、「何時」は時刻を確認するときに使います。「何分」は、答えが分単位になると分かっている場合に使います。ホテルの朝食、予約日、電車の発車時刻など、旅行ではこうした表現をよく使います。
▌場面①|ホテルの朝食は何時から何時まで?「何時から何時まで」を使う
ホテルの朝食、フロントサービス、施設の利用時間などには、通常、決まった開始時刻と終了時刻があります。このような場合は、そのまま「何時から何時まで」を使えます。開始時刻だけを知りたいなら「何時からですか」、終了時刻だけを確認したいなら「何時までですか」と聞きます。
A:朝食は何時から何時までですか。
ちょうしょくはなんじからなんじまでですか。
朝食は何時から何時までですか。
B:午前七時から十時までです。
ごぜんしちじからじゅうじまでです。
午前7時から10時までです。
📌 文法ポイント:「何時から何時まで」は、サービス時間の開始と終了をたずねる表現です。「朝食は何時ですか」とだけ聞くと、朝食が何時なのかを確認する意味になり、「何時から何時まで」という時間帯全体を聞くことにはなりません。特定のレストランやサービスを指定したい場合は、「この・その・あの・どの」などの指示詞と組み合わせて、より具体的な質問を作ることもできます。
▌場面②|予約が何日なのか確認するなら「いつ」
「いつ」は答えを必ず時刻まで細かく限定する表現ではないため、予約日、イベントの日程、旅行の予定がいつなのかを確認するのに適しています。答えは具体的な日付でも、「明日」「来週」「土曜日の午後」などでもかまいません。日付はすでに分かっていて、開始時刻だけを確認したい場合は「何時」を使います。
A:予約はいつですか。
よやくはいつですか。
予約はいつですか。
B:五月十二日です。
ごがつじゅうににちです。
5月12日です。
📌 文法ポイント:「いつ」は広い時間の範囲をたずねるため、「五月十二日です」「明日です」のどちらでも答えられます。「予約は何時ですか」に変えると、予約が何時なのかをたずねる意味になり、答えは「三時です」のような時刻になります。
▌場面③|駅であと何分かを聞くなら「あと何分で」
すでに駅にいて、次の電車まであとどのくらい待つのかを知りたい場合は、「あと何分で」を使えます。ここでの「何分」は時刻の何分かをたずねるものではなく、現在から電車が到着するまで残り何分なのかをたずねています。「あと」を前に置くことで、「残り時間」という意味がより明確になります。
A:次の電車はあと何分で来ますか。
つぎのでんしゃはあとなんぷんできますか。
次の電車はあと何分で来ますか。
B:あと五分ほどです。
あとごふんほどです。
あと5分ほどです。
📌 文法ポイント:「あと何分で」は、ある出来事が起こるまであと何分残っているのかをたずねる表現なので、答えも通常は分数になります。「ほど」はおよその意味を表し、「くらい」と同じように数字に幅を持たせることができます。待ち時間が10分なのか30分なのか1時間なのかまったく分からない場合は、「どのくらいかかりますか」と聞けば、答えの単位をあらかじめ限定せずに済みます。
この3つの場面を見ると、「いつ」「何時」「何分」の役割分担がよく分かります。予約日がまだ時刻まで絞られていないなら「いつ」、ホテルの朝食のような固定時間帯について開始・終了時刻を確認したいなら「何時」、駅で電車を待ちながら残りの分数だけを知りたいなら「何分」を使います。旅行中はまず、必要な答えが日付なのか、時刻なのか、分数なのかを考えると、使う疑問表現を選びやすくなります。
文化知識補足:
- 日本の交通情報では24時間制で表示されることが多い一方、会話では「朝七時」「夜九時」と答えることもあります。同じ数字でも、案内表示と会話では表し方が変わります。
- 「何時から何時まで」は、ホテルの朝食、フロントの受付時間、店舗の営業時間などをたずねるのに適しています。終了時刻だけを知りたい場合は「何時までですか」と簡略化できます。
- 「ごろ」はある時間点の前後を表し、「くらい/ほど」は数量や時間の長さのおおよその値を表せます。「七時ごろ」と「十分くらい」は、中国語ではどちらも「大約」と訳せるからといって、位置を入れ替えて使うことはできません。
日本語の「いつ」「何時」「何分」と韓国語の「언제/몇 시/몇 분」はどう対応する?
日本語と韓国語の時間のたずね方は、分類の仕方がかなり似ています。「いつ」はおおむね韓国語の「언제」に対応し、どちらも広い意味での「いつ」をたずねられます。「何時」は「몇 시」に対応し、何時なのかを専門にたずねます。「何分」は「몇 분」に近く、時刻の何分なのかを聞くことも、ある時間が何分なのかを聞くこともできます。さらに注意したいのは、韓国語の助詞と時刻を表す数詞です。「몇 시」で時刻を表す場合は通常固有数詞を使い、「몇 분」の分には漢字数詞を使うため、3時15分は「세 시 십오 분」と言います。
◆ 類似表現:韓国語「언제」
韓国語の「언제」は、広い意味での「いつ」にあたり、答えが日付・曜日・時刻のどれでなければならないかをあらかじめ限定しません。そのため、日本語の「いつ」に最も近い表現です。未来の予定にも、過去に起こった出来事にも使うことができ、答えは明日、来週、金曜日、夜7時などになります。日本語の「いつ」と同じく、「언제」自体ですでに時間を表せるため、一般には「언제 가요?」と言い、動作が起こる時間を示すために「에」を別に付ける必要はありません。
- 例文:한국에 언제 가요?
ローマ字:han-gug-e eon-je ga-yo?
日本語:韓国にはいつ行きますか。
この文では、答えを必ず何時まで細かく指定する必要はなく、「다음 주에 가요(来週行きます)」や「금요일에 가요(金曜日に行きます)」と答えることができます。日本語の「いつ韓国に行きますか」に近い使い方です。 - 例文:예약은 언제 했어요?
ローマ字:ye-yag-eun eon-je hae-sseo-yo?
日本語:いつ予約しましたか。
「언제」はすでに起こった出来事についてもたずねられます。答えは昨日、先週、ある日などで、未来の時間だけに使うわけではありません。日本語の「いつ予約しましたか」と範囲が似ています。 - 例文:휴가는 언제예요?
ローマ字:hyu-ga-neun eon-je-ye-yo?
日本語:休暇はいつですか。
この文は休暇がいつなのかを直接たずねており、答えは「다음 달이에요(来月です)」や具体的な日付などになります。日本語の「休みはいつですか」と同じく、答えをどの程度細かくするかを最初から決める必要はありません。
◆ 類似表現:韓国語「몇 시」
韓国語の「몇 시」は「何時」をたずねる表現で、答えの範囲はすでに時刻に限定されており、日本語の「何時(なんじ)」に対応します。「몇 시에 시작해요?」は「何時に始まりますか」と同じく、ある動作が何時に起こるのかをたずねる表現です。韓国語で具体的な時刻に動作が起こることを示す場合は、「몇 시」の後ろに時間を表す助詞「에」を付けることがよくあります。ただし、文末が直接「이에요/예요」で終わる場合や、後ろに「부터/까지」が続く場合は、必ずしも「에」は現れません。
- 例文:회의가 몇 시에 시작해요?
ローマ字:hoe-ui-ga myeot si-e si-jak-hae-yo?
日本語:会議は何時に始まりますか。
「몇 시에」は「시작하다」が起こる時刻をたずねており、日本語の「何時に始まりますか」に対応します。答えは「세 시에 시작해요(3時に始まります)」などになります。 - 例文:아침 식사는 몇 시부터예요?
ローマ字:a-chim sik-sa-neun myeot si-bu-teo-ye-yo?
日本語:朝食は何時からですか。
ここでは「부터」で開始時刻を示しているため、「에」は付けません。日本語の「朝食は何時からですか」とよく似た構造で、どちらもサービスが始まる時刻を直接たずねています。 - 例文:기차는 몇 시에 출발해요?
ローマ字:gi-cha-neun myeot si-e chul-bal-hae-yo?
日本語:電車は何時に出発しますか。
知りたいのは発車時刻なので「몇 시에」を使います。「일곱 시 반에 출발해요」と答えれば7時半に出発するという意味で、日本語の「七時半に出発します」に対応します。
◆ 類似表現:韓国語「몇 분」
韓国語の「몇 분」は「何分」なのかをたずねることも、ある時間が何分なのかをたずねることもでき、日本語の「何分(なんぷん)」の2つの使い方とよく似ています。「몇 시 몇 분」の中では時刻の「分」をたずね、「걸리다(時間がかかる)」「기다리다(待つ)」などと一緒に使う場合は、時間の長さをたずねます。ここでの「분」には漢字数詞を使うため、15分は「십오 분」、30分は「삼십 분」と言います。
- 例文:지금 몇 시 몇 분이에요?
ローマ字:ji-geum myeot si myeot bun-i-e-yo?
日本語:今、何時何分ですか。
前の「몇 시」が時をたずね、後ろの「몇 분」が分をたずねており、日本語の「今、何時何分ですか」に対応します。「세 시 십오 분이에요」と答えれば3時15分という意味です。 - 例文:역까지 몇 분 걸려요?
ローマ字:yeok-kka-ji myeot bun geol-lyeo-yo?
日本語:駅まで何分かかりますか。
「몇 분」を「걸리다」と一緒に使う場合は所要時間をたずねており、時刻の中の何分かを聞いているわけではありません。日本語の「駅まで何分かかりますか」に対応する使い方です。 - 例文:몇 분 기다려야 해요?
ローマ字:myeot bun gi-da-ryeo-ya hae-yo?
日本語:何分待たなければなりませんか。
この文は、答えを分単位で求めることがすでに決まっているため、「십 분 정도 기다려야 해요(10分くらい待たなければなりません)」のような時間の長さで答えます。何分なのか何時間なのかも分からない場合、韓国語でも「얼마나 기다려야 해요?」を使って、より広い意味で「どのくらい待つのか」をたずねることができます。
◆ 「いつ/何時/何分」との違い:
3組の疑問詞は、質問する範囲についてほぼそのまま対応させることができます。「いつ ↔ 언제」は広い意味での「いつ」、「何時 ↔ 몇 시」は時刻、「何分 ↔ 몇 분」は分数、または分単位の時間の長さをたずねます。別に覚えておきたいのは、助詞と数詞体系です。日本語では「何時に出発しますか」と言い、韓国語では「몇 시에 출발해요?」と言います。一方、日本語の「いつ」と韓国語の「언제」で動作の時間をたずねる場合は、どちらも通常、対応する時間助詞を別に付けません。
時刻を表すとき、韓国語では同じ時刻の中で2種類の数詞を切り替えます。「3時」は「세 시」、「15分」は「십오 분」と言うため、3時15分は「세 시 십오 분」になります。日本語の「三時十五分」には、このような固有数詞と漢字数詞の切り替えがありません。これは、日本語と韓国語の時間表現を一緒に学ぶときに特に目立つ違いの1つです。
日本語の「いつ」「何時」「何分」は、3つの互いに無関係なルールとして別々に暗記する必要はありません。相手に何と答えてほしいのかを見るだけでも判断できます。「いつなのか」を知りたいものの、答えを時刻に限定していないなら「いつ」を使います。何時なのかを聞いているなら「何時」、質問が何分なのか、または何分必要なのかに及ぶなら「何分」を使います。そのため、「いつ日本へ行きますか」には「来月」と答えることができ、「何時に出発しますか」には「7時」、「駅まで何分かかりますか」には「15分」「30分」といった時間の長さが答えになります。
「ごろ」「くらい」「どのくらい」も同じ考え方で整理できます。「七時ごろ」は7時という時間点の前後、「十分くらい」は10分前後、「どのくらい」は答えが最終的に分・時間・日のどの単位になるかを最初から決めません。「何時に」と「いつに」が出てきた場合も、「に」があるからといってすぐに時間助詞のルールを当てはめないようにします。「何時に出発しますか」の「に」は出発する時刻を示しますが、「いつにしますか」の「に」は「Nにする」という文型の一部で、日付や時間をどこに決めるかをたずねています。
実際に日本語の時間疑問文に出会ったら、まず頭の中で1つ問い直してみると判断しやすくなります。今知りたいのは「何日、あるいはいつなのか」「何時なのか」、それとも「何分なのか」ということです。そのうえで、質問しているのがある時間点なのか、ある時間がどれほど長いのかを確認します。この2つを分けて考えれば、「いつ」「何時」「何分」と、それに続く「ごろ」「くらい」「に」を中国語訳だけで暗記する必要がなくなり、予約、営業時間、集合時間、電車に乗る場面でも選び間違えにくくなります。
よくある質問FAQs
「いつ」は広い意味で「いつなのか」をたずね、「何時(なんじ)」は具体的な時刻をたずねます。「いつ」には来週、金曜日、夜などと答えることができますが、「何時」には通常、7時、8時半などの時刻で答えます。
どちらの意味もあり、文脈から判断します。「何時何分」は時刻の分をたずね、「何分かかりますか」はある時間の長さが何分なのかをたずねます。
必ずしも付けません。動作が起こる時刻を示す場合には「に」を付けることが多く、「何時に出発しますか」と言えますが、現在時刻をたずねる場合は「今、何時ですか」と言い、「から/まで」と組み合わせる場合も「に」は付けません。
一般的な時間疑問文では時間助詞「に」は付けないため、「いつ出発しますか」と言います。ただし、「いつにしますか」は正しい表現です。ここでは「Nにする」という決定を表す文型の「に」だからです。
「いつごろ」はより広い範囲のおおよその時間をたずねるため、答えは来週や3月中旬などになることもあります。「何時ごろ」はおよそ何時なのかをたずねるため、通常は7時ごろなどの時刻で答えます。どちらも正確さを求めない表現ですが、答えの時間尺度が異なります。