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韓国語の数字には「固有数詞」と「漢字数詞」という2つの体系があり、実際にどちらを使うかは、後ろに続く助数詞、数字の大きさ、使用場面によって決まるのが一般的です。人数、杯数、日常的な年齢の言い方、通常の時刻表現では主に固有数詞を使い、日付、価格、分、階数、番号では主に漢字数詞を使います。ただし、これは覚えやすくするための大まかな判断基準であり、一部の単位では文脈や慣用的な言い方によって読み方が変わります。
3人は「세 명」と言うのに、3階は「삼 층」です。さらに3時15分になると「세 시 십오 분」となり、2つの読み方が同じ文の中にそのまま登場します。初めてこうした組み合わせに触れると、目の前の「3」を「세」と読むのか「삼」と読むのか、つい立ち止まって考えてしまいがちです。数字だけを覚えるのではなく、「명、층、시、분」といった助数詞や単位とセットで見るほうが、実際の日常的な使い方に近い形で身につけられます。
韓国語の数字にはなぜ2つの読み方がある?まずは助数詞と使用場面を見る
韓国語の数字が混乱しやすいのは、同じアラビア数字でも韓国語では2通りに読めることがあるためです。1は「하나」とも「일」とも読め、2は「둘」とも「이」とも読めます。自由に入れ替えられるわけではなく、韓国語が長い間、固有の数詞体系と漢字由来の数詞体系を併用してきたことによるものです。
人数、杯数、日常的な年齢の言い方、通常の時刻表現では主に固有数詞を使い、日付、価格、分、階数、番号では主に漢字数詞を使います。この分類は最初に大まかなイメージをつかむためには便利ですが、完全に固定されたルールではありません。一部の単位では、数字の大きさ、使用場面、慣用的な言い方によって読み方が変わるため、実際に使うときは後ろに続く助数詞とセットで確認する必要があります。
韓国語の数字一覧:1〜10の「固有数詞」・漢字数詞と発音
| 数字 | 固有数詞 | ローマ字 | 漢字数詞 | ローマ字 |
| 1 | 하나 | ha-na | 일 | il |
| 2 | 둘 | dul | 이 | i |
| 3 | 셋 | set | 삼 | sam |
| 4 | 넷 | net | 사 | sa |
| 5 | 다섯 | da-seot | 오 | o |
| 6 | 여섯 | yeo-seot | 육 | yuk |
| 7 | 일곱 | il-gop | 칠 | chil |
| 8 | 여덟 | yeo-deol | 팔 | pal |
| 9 | 아홉 | a-hop | 구 | gu |
| 10 | 열 | yeol | 십 | sip |
固有数詞は一部の助数詞の前に置かれると、하나 が 한、둘 が 두、셋 が 세、넷 が 네、스물 が 스무 に変化します。たとえば「1個」は「한 개」、「20歳」は「스무 살」と言い、原形の「하나」や「스물」をそのまま助数詞の前に置くことはできません。11〜14も「열한、열두、열세、열네」となり、たとえば「열한 명」や「열두 시」のように使います。
「固有数詞」の使い方①|年齢・人数・実際の数量を表す
固有数詞は、「数えられる身近なもの」と一緒に使われることが特に多く、たとえば何個、何人、何杯、何歳などを表します。実際に目の前にいる人や、コップ、料理の数を数えるような、生活に密着したニュアンスがあります。助数詞につなげるときは形の変化に注意が必要で、特に「한、두、세、네」は原形よりも日常の文で目にする機会が多い形です。
- 例文:손님 세 명이 기다리고 있어요.
ローマ字:son-nim se myeong-i gi-da-ri-go i-sseo-yo
日本語:3人のお客さんが待っています。
「세 명」では固有数詞を使います。実際の人数を数えているためで、「명」は人を数える助数詞です。 - 例文:커피 두 잔 주세요.
ローマ字:keo-pi du jan ju-se-yo
日本語:コーヒーを2杯ください。
飲み物を注文するときは「두 잔」と言い、「이 잔」とは言いません。固有数詞+助数詞の典型的な場面です。 - 例文:동생은 스무 살이에요.
ローマ字:dong-saeng-eun seu-mu sa-ri-e-yo
日本語:弟または妹は20歳です。
日常的に年齢を言う場合は、通常、固有数詞と「살」を組み合わせるため、20歳は「스무 살」と言います。正式な資料、ニュース、告知などでは漢字数詞と「세」を組み合わせることも多く、20歳は「이십 세」と表されます。
「漢字数詞」の使い方②|日付・価格・階数・番号を表す
漢字数詞は、いわば制度化された数字を読み上げるような感覚で使われます。日付、価格、階数、分、電話番号には通常、固有数詞ではなく漢字数詞を使います。こうした数字は目の前の物を数えるというより、位置、時間、金額、コードなどを示すことが多いため、「일、이、삼、사」の体系で読みます。
- 例文:회의는 삼월 십오 일에 있어요.
ローマ字:hoe-ui-neun sam-wol si-bo-i-re i-sseo-yo
日本語:会議は3月15日にあります。
月と日付には漢字数詞を使うため、「삼 월 십오 일」となり、固有数詞は使いません。 - 例文:이 책은 만 오천 원이에요.
ローマ字:i chae-geun man o-cheon wo-ni-e-yo
日本語:この本は1万5千ウォンです。
価格は漢字数詞で読み、韓国ウォンの「원」の前には通常、漢字数詞が付きます。 - 例文:식당은 이 층에 있어요.
ローマ字:sik-dang-eun i cheung-e i-sseo-yo
日本語:レストランは2階にあります。
階数は位置を示す表現なので、通常は漢字数詞を使います。そのため2階は「이 층」です。
「韓国語の時刻」の使い方③|1〜12時は固有数詞、分は漢字数詞
韓国語の時刻表現では、2つの数詞体系が同じ文の中で使われます。日常的な1〜12時は通常、固有数詞を使い、分には漢字数詞を使うため、3時15分は「세 시 십오 분」と言います。交通機関の時刻表、営業時間、そのほか24時間制の表現では、13時以降は漢字数詞を使うことが多く、たとえば「십삼 시、이십 시」となります。そのため、「시」の前の数字については、一般的な時刻表現なのか、正式な24時間制なのかも確認する必要があります。
- 例文:수업은 아홉 시에 시작해요.
ローマ字:su-eo-beun a-hop si-e si-ja-kae-yo
日本語:授業は9時に始まります。
「시」の前には固有数詞を使うため、9時は「아홉 시」です。 - 例文:기차는 여섯 시 이십 분에 출발해요.
ローマ字:gi-cha-neun yeo-seot si i-sip bun-e chul-bal-hae-yo
日本語:電車は6時20分に出発します。
「여섯 시」は固有数詞、「이십 분」は漢字数詞を使い、2つの体系が同時に現れます。 - 例文:지금은 열한 시 삼십 분이에요.
ローマ字:ji-geu-meun yeol-han si sam-sip bu-ni-e-yo
日本語:今は11時30分です。
「열한 시」は固有数詞+時、「삼십 분」は漢字数詞+分です。
韓国語の「固有数詞」vs「漢字数詞」:助数詞と使用場面を比較
| 比較項目 | 固有数詞 | 漢字数詞 |
| 基本的な感覚 | 目の前の数量を数える | 制度化された数字を読む |
| よく使う組み合わせ | 개、명、잔、살、시、번(回数) | 월、일、분、원、층、번(番号) |
| よく使う場面 | 注文、人数、年齢、時刻 | 日付、価格、分、電話、階数 |
| 形の変化 | 하나、둘、셋、넷、스물 が変化する | 通常は数字の組み合わせどおりに読む |
| よくある間違い | 한、두、세、네への変化を忘れる | 価格や日付で固有数詞を使ってしまう |
▌杯数を表す助数詞「잔」の前では固有数詞を使う
❌ 不自然:커피 이 잔 주세요.
(飲み物の杯数には固有数詞を使い、漢字数詞は使いません。)
✅ 正しい:커피 두 잔 주세요.
「잔」は助数詞なので、前には固有数詞の「두」を置きます。
▌月と日付には漢字数詞を使う
❌ 不自然:오늘은 세 월 다섯 일이에요.
✅ 正しい:오늘은 삼 월 오 일이에요.
月と日付には漢字数詞を使うため、3月5日は「삼 월 오 일」です。
韓国旅行で役立つ韓国語の数字:注文・階数・集合時間はどう言う?
韓国語の数字は、韓国旅行中ほぼ毎日のように登場します。カフェで何杯注文するかを伝え、エレベーターで何階かを確認し、待ち合わせでは何時何分かを聞き、会計では価格を聞き取る必要があります。本当に間違えやすいのは数字そのものではなく、後ろに続く助数詞を聞き取れていないことです。「잔、명、개、살、시」が聞こえたら、まず固有数詞を使う可能性が高いと判断できます。「원、층、분、월、일」の場合は通常、漢字数詞を使います。「번」は意味によって異なり、回数なら「한 번、두 번」、番号なら「1번/일 번、2번/이 번」と言います。
▌場面①|韓国のカフェで飲み物を2杯注文する
A:아메리카노 몇 잔 드릴까요?
a-me-ri-ka-no myeot jan deu-ril-kka-yo
アメリカーノは何杯ご用意しましょうか?
B:두 잔 주세요.
du jan ju-se-yo
2杯ください。
📌 文法ポイント:「잔」は助数詞なので、前には固有数詞を使います。「두 잔」は飲み物を注文するときに非常によく使われる表現です。
▌場面②|エレベーターでレストランの階を確認する
A:식당은 어디에 있어요?
sik-dang-eun eo-di-e i-sseo-yo
レストランはどこにありますか?
B:삼 층에 있어요.
sam cheung-e i-sseo-yo
3階にあります。
📌 文法ポイント:「층」は階数を表し、前には通常、漢字数詞を使うため、3階は「삼 층」です。
▌場面③|何時何分に会うか確認する
A:몇 시에 만날까요?
myeot si-e man-nal-kka-yo
何時に会いましょうか?
B:네 시 십 분에 만나요.
ne si sip bun-e man-na-yo
4時10分に会いましょう。
📌 文法ポイント:「네 시」は固有数詞、「십 분」は漢字数詞を使います。時刻表現では2つの数詞体系を同時に使います。
文化知識の補足:
- 韓国で会計時に使われる価格は、「천、만」を単位として表すことが多く、その後ろに「원」が付きます。1〜100までをただ暗記するよりも、まず「천、만、원」の組み合わせに慣れるほうが、実際の会計場面に近い形で役立ちます。
- 韓国語の会話では、「몇 명」「몇 개」「몇 시」が定型的な疑問表現としてよく使われます。数字表だけを暗記するより、まず疑問文ごと覚えるほうが実際の会話に入りやすくなります。
- 電話番号は通常、漢字数詞で1桁ずつ読み、0は「공」と読むことが多いほか、「영」と読むこともできます。たとえば010は「공일공」または「영일영」と読めます。部屋番号や予約番号も通常は漢字数詞を使いますが、1桁ずつ読む場合もあれば、まとまった数値として読む場合もあり、実際の読み方は場所ごとの慣用によって異なります。
韓国語の「固有数詞/漢字数詞」と日本語の「和語数詞/漢語数詞」はどう考えればいい?
◆ 類似する仕組み:日本語の「ひとつ/いち」と韓国語の「하나/일」
日本語にも、和語数詞と漢語数詞の違いがあります。たとえば「ひとつ、ふたつ」と「いち、に、さん」です。韓国語の固有数詞と漢字数詞も似た方向から理解できますが、韓国語では日常的な時刻、年齢、助数詞との使い分けがよりはっきりしています。
- 例文:りんごを二つください。
かな:りんごを ふたつ ください。
意味:りんごを2個ください。
日本語の「ふたつ」は韓国語の「두 개」と同じように、実際の物を数える感覚があります。
意味:りんごを2個ください。
日本語の「ふたつ」は韓国語の「두 개」と同じように、実際の物を数える感覚があります。 - 例文:今日は三月五日です。
かな:きょうは さんがつ いつかです。
意味:今日は3月5日です。
日付は日本語でも韓国語でも制度化された数字に近いものですが、日本語の日付には独自の特殊な読み方が多く、韓国語の規則をそのまま当てはめることはできません。
◆ 「固有数詞/漢字数詞」との基本的な違い:
韓国語の一般的な12時間制では、時には通常、固有数詞を使い、分には漢字数詞を使います。一方、正式な24時間制で13時以降を表す場合、時にも漢字数詞を使うことが多くなります。日本語の時刻表現には2つの数詞体系が交互に使われる問題はありませんが、「四時、七時、九時」などには決まった特殊な読み方があります。
韓国語の数字は、2種類の数字表として丸ごと暗記しがちですが、実際に話そうとすると「하나」と「일」のどちらを使うべきか迷ってしまうことがあります。その原因は、助数詞と一緒に覚えていないことにある場合が多いです。「한 개、두 잔、세 명、네 시」はそのまま1セットの表現として覚え、日付、価格、階数は「삼월、오천 원、이 층」のようにセットで覚えると使いやすくなります。「번」については、回数なら「한 번」、番号なら「1번/일 번」と読みます。
よくあるFAQs
固有数詞は生活の中で実際の数量を数えるときによく使い、漢字数詞は制度化された数字を読むときによく使います。たとえば人数、杯数、年齢には主に固有数詞を使い、日付、価格、分、階数には主に漢字数詞を使います。
韓国語の時刻表現では、「시」の前に固有数詞、「분」の前に漢字数詞を使います。3時15分は「세 시 십오 분」と言い、これは自由に選べるものではなく、決まった組み合わせです。
日常会話で年齢を言う場合は通常、固有数詞+「살」を使い、たとえば20歳は「스무 살」と言います。正式な文書や年齢層の分類では漢字数詞を使った表現が見られることもありますが、初級会話ではまず「固有数詞+살」を身につけるとよいでしょう。
価格は金額を示す数字なので、通常は漢字数詞で読みます。たとえば15,000ウォンは「만 오천 원」と言い、固有数詞で1つずつ数えることはありません。
最もよくあるのは、数字表だけを暗記して、後ろに続く助数詞を一緒に覚えていないことです。韓国語の数字は「개、명、잔、살、시」や「월、일、분、원、층」といった組み合わせを見る必要があり、助数詞によってどちらの数詞を使うかが直接決まります。