日本語「について」の使い方|意味・接続・例文と似た文法の違い

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日本語文法の「について」は、「〜について」「〜に関して」と訳されることが多い表現ですが、実際のニュアンスは、中国語の表現をそのまま日本語に置き換えるだけでは理解できません。ある事柄を、話す・調べる・説明する・考えるといった行為の「テーマ」として示すのが本来の働きです。独学を始めたばかりの頃は、「について」と中国語の「針對」や「對於」をそのまま結び付けてしまうことも多く、その結果、作文や会話では一見通じそうでも、日本語としてはやや不自然な文になりがちです。たとえば、日本文化について発表する場合は通常「日本文化について発表する」と言いますが、日本文化に興味がある場合は「日本文化に興味がある」のほうが自然です。つまり、中国語の「對」に当たる表現すべてに同じ日本語文型を使えるわけではありません。この記事では、日常生活でよく使われる「について」の基本的な使い方を整理し、「についての」「については」の接続方法から、「に対して」「にとって」とのニュアンスの違いまでまとめて解説します。

「について」とは?日本語での基本的な使い方

「について」は、日本語で非常によく使われるテーマを示す表現です。「あることについて話す」「あるテーマについて尋ねる」「ある資料について調べる」「ある内容について説明する」といった文では、頻繁に使われます。

ポイントは、動作の方向や感情的な反応を示すことではなく、前に置かれた名詞を、後ろの動作が扱う内容の範囲として設定することです。

中国語での感覚自然な日本語ニュアンスのポイント
日本文化について発表する日本文化について発表する発表のテーマ
新制度について説明する新しい制度について説明する説明する内容
旅行計画について話し合う旅行の計画について話し合う話し合うテーマ
この件について質問するこの件について質問する質問する範囲

まずは「について」を、「前にある名詞を、会話・研究・説明・質問などのテーマとして設定する表現」と理解するとよいでしょう。単に「〜について」とだけ暗記するよりも、誤用しにくくなります。

「について」の接続ルールと3つの主な使い方

「について」の前には、基本的に名詞が置かれます。後ろには「話す」「聞く」「調べる」「説明する」「考える」「発表する」「書く」など、情報・思考・表現に関係する動詞がよく続きます。

文型働き意味
名詞+についてテーマを示す日本文化について話す日本文化について話す
名詞+についての+名詞後ろの名詞を修飾する日本文化についての本日本文化について書かれた本
名詞+についてはテーマを特に取り上げるこの件については確認中ですこの件については現在確認中
疑問詞+についてテーマを尋ねる何について話しますか何をテーマに話しますか?

この文型自体には、賛成・反対・好き・嫌いといった意味はありません。態度や反応を表したい場合は、通常、後ろに続く動詞や形容詞によって意味を完成させます。

「について」の使い方①|会話・質問・話し合いのテーマを表す

最も基本的な「について」は、会話のテーマを示すために使われます。前の名詞が「話す内容」となり、後ろには「話す」「聞く」「相談する」「話し合う」などの動詞がよく続きます。

  • 例文:この計画についてどう思いますか。
    かな:このけいかくについてどうおもいますか。
    意味:この計画について、皆さんはどう思いますか?
    会議や授業での話し合いなどで、「この計画」を意見交換のテーマとして設定しています。
  • 例文:日本の食文化について話しました。
    かな:にほんのしょくぶんかについてはなしました。
    意味:日本の食文化について話しました。
    後ろの「話しました」が会話という動作を表し、「日本の食文化」がそのテーマになっています。
  • 例文:旅行の予定について少し相談したいです。
    かな:りょこうのよていについてすこしそうだんしたいです。
    意味:旅行の予定について少し相談したいです。
    旅行の予定を立てたり、役割分担や日程を確認したりするときに自然な表現です。

このタイプの文では、「について」を取っても必ずしも文として成立しなくなるわけではありませんが、話題の範囲がやや曖昧になります。「について」は、後ろの内容が何を中心に展開しているのかを聞き手に明確に伝える役割を持っています。

「について」の使い方②|調査・研究・説明の内容を表す

「について」は、学校のレポート、仕事のプレゼンテーション、行政機関での説明などにもよく使われます。この場合は、調査・研究・説明・報告などの対象となる内容の範囲を示します。

  • 例文:環境問題について調べています。
    かな:かんきょうもんだいについてしらべています。
    意味:環境問題について調べています。
    レポートの準備、資料収集、研究テーマの紹介などでよく使われます。
  • 例文:新しい制度について説明します。
    かな:あたらしいせいどについてせつめいします。
    意味:新しい制度について説明します。
    仕事の会議、学校からのお知らせ、行政機関の案内などでよく見られる表現です。
  • 例文:この町の歴史についてレポートを書きました。
    かな:このまちのれきしについてレポートをかきました。
    意味:この町の歴史についてレポートを書きました。
    「について」を使うことで、レポートのテーマがより明確になります。

正式な文章でも、「について」を使うと内容が明確で落ち着いた印象になります。さらに改まった書き言葉では「に関して」や「に関する」が使われることもありますが、日常会話や一般的な文章では「について」で十分自然です。

「について」の使い方③|「についての」で名詞を修飾する

「について」の後ろに名詞を置く場合は、通常「についての+名詞」という形になります。この「の」は重要で、前にあるテーマと後ろの名詞をつなぐ役割を持っています。

  • 例文:日本語の文法についての本を読みました。
    かな:にほんごのぶんぽうについてのほんをよみました。
    意味:日本語文法についての本を読みました。
    「についての」が「本」を修飾し、その本が扱うテーマを表しています。
  • 例文:留学についての情報を集めています。
    かな:りゅうがくについてのじょうほうをあつめています。
    意味:留学についての情報を集めています。
    ウェブサイトの情報、説明会、申請手続きの情報などについて述べるときに使えます。
  • 例文:地震についてのニュースを見ました。
    かな:じしんについてのニュースをみました。
    意味:地震についてのニュースを見ました。
    ニュース、報道、記事、動画などのテーマを表す場合にも使える形です。

初級学習者の中には「日本語の文法について本」のように書いてしまうことがありますが、名詞をつなぐ「の」がないため不自然になります。後ろに名詞が来る場合は、「についての」の形になることを特に意識しておきましょう。

「について」と「に対して」「にとって」「に関して」の違い

「について」は、「に対して」「にとって」「に関して」と混同されやすい表現です。中国語ではいずれも「關於」「對於」などと訳されることがありますが、日本語でのニュアンスはそれぞれ異なります。

文型中心的なニュアンス中国語でよく対応する表現典型的な組み合わせ
についてテーマ・内容の範囲關於、針對話す、聞く、調べる、説明する
に対して対象への態度・反応・対比對、對於、相對於意見、態度、反応、親切、厳しい
にとってある人・立場から見た判断對……來說大切、必要、難しい、便利
に関して〜に関する、〜に関わる。より正式關於、相關於資料、規定、手続き、報告

▌違い①|について vs に対して

「について」は会話や説明のテーマを示します。一方、「に対して」は、ある対象に向けられた態度・反応、または対比を表す感覚に近い表現です。

  • 例文:日本文化について発表しました。
    かな:にほんぶんかについてはっぴょうしました。
    意味:日本文化について発表しました。
    発表のテーマが中心なので、「について」を使います。
  • 例文:日本文化に対して強い関心があります。
    かな:にほんぶんかにたいしてつよいかんしんがあります。
    意味:日本文化に対して強い関心があります。
    日本文化という対象に向けた態度や感情が中心なので、「に対して」を使います。

▌違い②|について vs にとって

「について」は話題のテーマを示し、「にとって」はある人や立場から物事を判断するときに使います。

  • 例文:子どもの教育について話しました。
    かな:こどものきょういくについてはなしました。
    意味:子どもの教育について話しました。
    子どもの教育が会話のテーマになっています。
  • 例文:子どもにとって遊びは大切です。
    かな:こどもにとってあそびはたいせつです。
    意味:子どもにとって、遊びは大切です。
    子どもの立場から、遊びの重要性を判断しているため「にとって」を使います。

▌違い③|についての vs に関する

「についての」は日常会話でも一般的な文章でもよく使われます。一方、「に関する」はより正式で、文書・ニュース・研究・告知などによく使われます。

  • 例文:旅行についての本を読みました。
    かな:りょこうについてのほんをよみました。
    意味:旅行についての本を読みました。
    自然で日常的な表現なので、一般的な説明に適しています。
  • 例文:旅行に関する資料を集めました。
    かな:りょこうにかんするしりょうをあつめました。
    意味:旅行に関する資料を集めました。
    より正式な表現で、報告書、研究、行政文書などによく使われます。

「について」は日常会話でどう使う?3つの実用的な生活場面

「について」は文法書の中だけで使われる表現ではありません。旅行先での問い合わせ、授業での発表、仕事の会議、行政窓口、ニュースを読む場面など、日常生活でも頻繁に登場します。話の内容を整理し、話題の範囲を明確にする働きがあります。

▌場面①|観光案内所でイベント情報を尋ねる

A:このイベントについて、少し教えてください。
  このイベントについて、すこしおしえてください。
  このイベントについて、少し教えてください。

B:はい。時間と場所についてご案内します。
  はい。じかんとばしょについてごあんないします。
  はい。時間と場所についてご案内します。

このような場面では、「について」を使うことで、質問の範囲をイベント、時間、場所、チケット、交通手段などに自然に絞ることができます。

▌場面②|授業での発表の冒頭

A:今日は日本の食文化について発表します。
  きょうはにほんのしょくぶんかについてはっぴょうします。
  今日は日本の食文化について発表します。

B:発表のあとで、内容について質問してもいいですか。
  はっぴょうのあとで、ないようについてしつもんしてもいいですか。
  発表のあとで、内容について質問してもいいですか。

授業、勉強会、プレゼンテーションなどでは、「について」は非常に安定して使えるテーマ提示の表現です。冒頭で使えば、このあと何について話すのかを聞き手にはっきり伝えられます。

▌場面③|仕事の会議で新しいルールを確認する

A:新しいルールについて、質問があります。
  あたらしいルールについて、しつもんがあります。
  新しいルールについて、質問があります。

B:どの点について確認したいですか。
  どのてんについてかくにんしたいですか。
  どの点について確認したいですか。

仕事上のコミュニケーションでは、「について」を使うことで質問の対象を整理して伝えやすくなり、名詞だけを直接出すよりも丁寧でまとまりのある言い方になります。

文化知識の補足

  1. 日本語では「話題の範囲」をあらかじめ示すことが重視されます。「について」「に関して」「とは」「というのは」などの表現は、後ろに続く内容の枠組みを聞き手に先に示す働きを持っています。
  2. 「について」は、硬すぎる表現でも、過度に改まった表現でもありません。日常会話にも、レポートや仕事のメールにも使えます。さらに正式な表現が必要な場合には、「に関して」「に関する」が使われます。
  3. 日本で生活する中で、市役所、観光案内所、学校の事務窓口などで問い合わせる場合、「ビザについて」「手続きについて」「授業について」といった言い方はいずれも自然です。

日本語「について」と韓国語「에 대해」はどう対応する?

韓国語も学んでいる場合、日本語の「について」は韓国語の「에 대해/에 대해서」とおおまかに対応させて理解できます。どちらも、「あるテーマについて」という意味でよく使われます。

  • 例文:일본 문화에 대해 발표했어요.
    ローマ字:ilbon munhwa-e daehae balpyohaesseoyo.
    日本語:日本文化について発表しました。
  • 例文:환경 문제에 대해 조사하고 있어요.
    ローマ字:hwangyeong munje-e daehae josahago isseoyo.
    日本語:環境問題について調査しています。

ただし、日本語と韓国語を完全に一対一で対応させることはできません。日本語では名詞を修飾するときに「についての」を使いますが、韓国語では「에 대한」がよく使われます。

  • 例文:유학에 대한 정보
    ローマ字:yuhak-e daehan jeongbo
    日本語:留学についての情報。

このように対応させると、「について」は文中でテーマを示す表現、「についての」は韓国語の「에 대한」のように、後ろの名詞を修飾する形だと理解しやすくなります。

「について」の基本的な考え方が分かると、実際には文の中で話題の焦点を示すための道具だと見えてきます。これから何について話すのか、その範囲を先に示すことで、後ろの動作や説明が展開しやすくなります。旅行計画について話し合う場面から、仕事で新しい制度を説明する場面、日常的にイベントの詳細を尋ねる場面まで、生活の中で非常に使用頻度の高い文型です。

よくある質問 FAQs

「について」とはどういう意味ですか?

「について」は「〜について」「〜に関して」などと訳されることが多く、会話・説明・調査・研究・発表などのテーマを示すことが中心的な働きです。

「について」の前に動詞を置くことはできますか?

基本的には名詞に接続し、「日本文化について」「旅行について」のように使います。中国語の元の表現が動詞的な概念の場合、日本語では通常、名詞化したり、適切な名詞表現に置き換えたりします。

「について」と「に対して」はどう違いますか?

「について」はテーマを表し、たとえば「日本文化について話す」のように使います。「に対して」は対象への態度・反応・対比を表し、たとえば「日本文化に対して関心がある」のように使います。

「についての」はいつ使いますか?

後ろに名詞が続くときに使います。たとえば「日本語についての本」「留学についての情報」のような形です。この「の」が、テーマと後ろの名詞をつなぐ役割を持っています。

「について」は正式な表現ですか?日常会話でも使えますか?

「について」は日常的な場面でも正式な場面でも使えます。より正式な文書表現にしたい場合は、「に関して」「に関する」を使うこともできます。

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