目錄
韓国語の「(으)로 인해」は、ある名詞で表される原因によって、その後に結果が生じることを示す表現で、ニュース、告知、報告書、カスタマーサポートからのお知らせなどでよく使われます。「태풍으로 인해 항공기 운항이 차질을 빚고 있다」のような文では、まず影響を引き起こした出来事を示し、そのあとに現在起きている状況を説明します。
日常会話で理由を表すときは、「때문에」や「-아/어서」のほうが一般的です。「(으)로 인해」を使うと書き言葉らしい説明調になり、天候、事故、故障、制度などの出来事がもたらした影響を表す際によく使われます。ここからは接続ルールを確認したうえで、「인해/인한/인하여」の位置の違いや、「때문에」「-기 때문에」と文中でどのように使い分けるのかを見ていきます。
韓国語「(으)로 인해」の接続ルール:パッチムあり・なし、ㄹパッチムの場合はどう付ける?
「(으)로 인해」の前には主に名詞が付き、実際に形が変わるのは前半の助詞「(으)로」です。「인해」自体は、前の名詞にパッチムがあるかどうかによって変化しません。名詞にパッチムがない場合は「로 인해」、パッチムがあり、それがㄹではない場合は「으로 인해」、最後のパッチムがㄹの場合は、パッチムがあっても「로 인해」を使います。
そのため、「사고」にはパッチムがないので「사고로 인해」、「태풍」は最後にㅇパッチムがあるため「태풍으로 인해」となります。「폭설」は最後にㄹパッチムがありますが、ㄹは例外なので「폭설로 인해」とし、「폭설으로 인해」とは書きません。
また、「로/으로」は助詞なので直前の名詞に続けて書き、「인해」はその前の部分と分かち書きします。したがって、正しい表記は「사고로 인해」「태풍으로 인해」であり、「사고 로 인해」や「태풍으로인해」ではありません。
| 名詞の語末 | 接続方法 | 例 | 注意点 |
| パッチムなし | 名詞+로 인해 | 사고 → 사고로 인해 | 「으」を付けない |
| パッチムあり、ㄹ以外 | 名詞+으로 인해 | 태풍 → 태풍으로 인해 | 「로」の前に「으」を付ける |
| ㄹパッチム | 名詞+로 인해 | 폭설 → 폭설로 인해 | ㄹパッチムは例外で「으로」にしない |
「(으)로 인해」の接続①|パッチムのない名詞+「로 인해」
名詞の最後にパッチムがない場合は、そのまま「로 인해」を付けます。たとえば「사고」「화재」「오류」は最後の音節にいずれもパッチムがないため、「사고로 인해」「화재로 인해」「오류로 인해」となります。
ここでは「으」を別に加える必要はありません。判断するときは、名詞の最後のハングルの下にパッチムがあるかどうかだけを見ればよく、単語の前の音節にパッチムがあるかどうかは関係ありません。
- 例文:사고로 인해 도로가 통제되고 있습니다.
ローマ字:sa-go-ro in-hae do-ro-ga tong-je-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:事故の影響で、道路は現在規制されています。
「사고」の最後の「고」にはパッチムがないため、そのまま「로 인해」を付けて「사고로 인해」となります。 - 例文:화재로 인해 건물이 크게 손상되었습니다.
ローマ字:hwa-jae-ro in-hae geon-mu-ri keu-ge son-sang-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:火災により、建物が大きく損傷しました。
「화재」の最後の「재」にはパッチムがないため、「화재로 인해」を使います。文全体では、火災を建物が損傷した原因として示しています。 - 例文:시스템 오류로 인해 결제가 지연되고 있습니다.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu-ro in-hae gyeol-je-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:システムエラーにより、決済処理が遅れています。
接続を判断するときに見るのは、「로 인해」の直前にある名詞「오류」です。「류」にはパッチムがないため「오류로 인해」となり、その前の「시스템」にパッチムがあるからといって「으로 인해」にはなりません。
「(으)로 인해」の接続②|パッチムがあり、ㄹ以外なら「으로 인해」
名詞の最後にパッチムがあり、そのパッチムがㄹではない場合は「으로 인해」を付けます。たとえば「태풍」の最後はㅇパッチム、「지진」の最後はㄴパッチム、「폭염」の最後はㅁパッチムなので、それぞれ「태풍으로 인해」「지진으로 인해」「폭염으로 인해」となります。
この場合、「으」を省略することはできないため、「태풍로 인해」や「지진로 인해」とは書けません。接続の判断では、ここでも最後の音節のパッチムだけを確認します。
- 例文:태풍으로 인해 항공편이 지연되고 있습니다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-hae hang-gong-pyeo-ni ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:台風の影響で、航空便が遅れています。
「태풍」の最後の「풍」にはㅇパッチムがあり、ㄹではないため、「태풍으로 인해」を使います。 - 例文:지진으로 인해 건물 일부가 파손되었습니다.
ローマ字:ji-jin-eu-ro in-hae geon-mul il-bu-ga pa-son-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:地震により、建物の一部が損傷しました。
「지진」の最後の「진」にはㄴパッチムがあるため、「으로 인해」を付けて「지진으로 인해」となります。 - 例文:폭염으로 인해 야외 행사가 취소되었습니다.
ローマ字:pok-yeom-eu-ro in-hae ya-oe haeng-sa-ga chwi-so-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:猛暑により、屋外イベントが中止されました。
「폭염」の最後の「염」にはㅁパッチムがあるため、そのまま「로 인해」を付けることはできず、正しい形は「폭염으로 인해」です。
「(으)로 인해」の接続③|ㄹパッチムは例外で「로 인해」
ㄹパッチムは、「(으)로」の接続で別に覚えておく必要があるケースです。通常、パッチムのある名詞には「으로」を付けますが、最後のパッチムがㄹの場合は、パッチムのない名詞と同じように「로」を使います。そのため「폭설」は「폭설로 인해」と書き、「폭설으로 인해」とはしません。
同じルールは、「과열」「마찰」などㄹパッチムで終わる名詞にも当てはまります。パッチムがあるのを見てすぐに「으로 인해」を付けるのではなく、それがㄹかどうかをもう一度確認する必要があります。
- 例文:폭설로 인해 일부 도로가 통제되었습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae il-bu do-ro-ga tong-je-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:大雪により、一部の道路が規制されました。
「폭설」の最後の「설」にはㄹパッチムがあるため、そのまま「로 인해」を付けます。「폭설으로 인해」と書くのは正しくありません。 - 例文:과열로 인해 기기가 작동을 멈췄습니다.
ローマ字:gwa-yeol-lo in-hae gi-gi-ga jak-dong-eul meom-chwot-seum-ni-da.
日本語:過熱により、機器が動作を停止しました。
「과열」の最後の「열」もㄹパッチムなので、「과열로 인해」を使い、「으」を加える必要はありません。 - 例文:마찰로 인해 피부가 붉어질 수 있습니다.
ローマ字:ma-chal-lo in-hae pi-bu-ga bul-geo-jil su it-seum-ni-da.
日本語:摩擦によって肌が赤くなることがあります。
「마찰」の最後の「찰」はㄹパッチムなので、「로 인해」を付けます。ここでのルールは「폭설로 인해」「과열로 인해」とまったく同じです。
▌「사고로 인해」「태풍으로 인해」「폭설로 인해」はどう見分ける?
3つの形は一見違って見えますが、すべて同じ「(으)로」の接続ルールに従っています。まず名詞の最後の音節を見て、パッチムがあるかどうかを確認し、パッチムがある場合はさらにㄹかどうかを確認します。
「사고」の最後の「고」にはパッチムがないため「사고로 인해」、「태풍」の最後の「풍」にはㅇパッチムがあるため「태풍으로 인해」となります。「폭설」の最後の「설」にはパッチムがありますが、ㄹパッチムなので「로 인해」に戻り、「폭설로 인해」と書きます。
- 例文:사고로 인해 열차가 지연되었습니다.
ローマ字:sa-go-ro in-hae yeol-cha-ga ji-yeon-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:事故により、列車が遅れました。
「사고」にはパッチムがないため、「로 인해」を付けます。 - 例文:태풍으로 인해 열차가 지연되었습니다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-hae yeol-cha-ga ji-yeon-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:台風により、列車が遅れました。
「태풍」にはㄹ以外のパッチムがあるため、「으로 인해」を付けます。 - 例文:폭설로 인해 열차가 지연되었습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae yeol-cha-ga ji-yeon-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:大雪により、列車が遅れました。
「폭설」はㄹパッチムなので、引き続き「로 인해」を付けます。3文は後半の結果がまったく同じなので、前の名詞が変わったときに「로/으로」がどのように変化するかを直接比較できます。
韓国語「(으)로 인해」の使い方:名詞で原因を表す
「로 인해」の完全な文法形式は「(으)로 인해」で、「〜によって」「〜が原因で」といった意味に近い表現です。前には主に名詞が付き、その名詞を後ろの結果が起こった原因として示します。動詞「인하다」自体に「ある事柄が原因となる」という意味があるため、「사고로 인해」「태풍으로 인해」「스트레스로 인해」は単に背景を挙げているのではなく、後ろの結果が何に由来するのかを示しています。
この文型は、天候、事故、故障、制度、経済状況など、出来事や状況を表す名詞とよく一緒に使われます。友人との会話で単に「疲れたから早く寝る」と言うのであれば、「피곤해서」を使うほうがずっと自然です。「피로로 인해」に変えると、文全体が明らかに報告書や説明文のような書き言葉になります。
「(으)로 인해」の使い方|出来事や現象を客観的な原因として示す
「(으)로 인해」の最も典型的な働きは、名詞で表される原因を前に置き、そのあとに影響を受けた結果を説明することです。ニュース、交通情報、医療上の説明、公共機関の告知などでよく使われる構造で、文全体の焦点が因果関係に置かれるため、話し手の感情を含める必要がありません。
- 例文:눈병으로 인해 결석한 학생이 많아졌다.
ローマ字:nun-byeong-eu-ro in-hae gyeol-seok-han hak-saeng-i man-a-jyeot-da.
日本語:目の病気が原因で欠席する学生が増えた。
「눈병」が欠席の原因となっており、文では観察できる結果をそのまま説明しています。 - 例文:태풍으로 인해 항공기 운항이 차질을 빚고 있다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-hae hang-gong-gi un-hang-i cha-jil-eul bit-go it-da.
日本語:台風の影響で、航空便の運航に支障が出ています。
このような文型は、交通ニュースや航空情報で使われる表現に近い語調です。
「인해」「인한」「인하여」の違いは?後ろに結果が続くか、名詞が続くかを見る
「인해」「인한」「인하여」はすべて動詞「인하다」に由来し、「ある事柄が原因となる」ことに関係していますが、文の中で果たす役割は異なります。「인해」と「인하여」はどちらも前の原因を後ろの結果につなげることができ、「인해」はより短い形です。一方、「인한」は完全な結果を直接続けるための形ではなく、名詞の前に置いて「ある原因によって生じた何か」という名詞句を作ります。
そのため、「태풍으로 인해」とあれば、後ろには通常、台風によって何が起きたのかが続きます。一方、「태풍으로 인한 피해」では、「인한」がすでに後ろの「피해」を直接修飾しています。この3つは単に「どれがよりフォーマルか」だけで区別するのではなく、文の中で後ろに何が続くのかを見るほうが正確です。
| 比較項目 | 「(으)로 인해」 | 「(으)로 인한」 | 「(으)로 인하여」 |
| 基本的な意味 | 〜によって/〜が原因で | 〜による/〜が原因の | 〜によって/〜が原因で |
| 文中での働き | 原因を後ろの結果につなげる | 後ろの名詞を修飾する | 原因を後ろの結果につなげる |
| 後ろに続きやすいもの | 完全な結果・叙述 | 名詞 | 完全な結果・叙述 |
| 形 | 「인하여」が短くなった一般的な形 | 「인하다」の連体形 | より完全な接続形 |
| よく使われる位置 | ニュース本文、告知、カスタマーサポート通知、報告書 | 見出し、告知項目、名詞句 | 正式文書、書面での叙述、より完全なフォーマルな文 |
| 例文 | 태풍으로 인해 항공편이 지연되고 있습니다. | 태풍으로 인한 항공편 지연 | 태풍으로 인하여 항공편이 지연되고 있습니다. |
| 例文のニュアンス | 台風の影響で、航空便が遅れています | 台風による航空便の遅延 | 台風の影響で航空便が遅れています。より完全な形 |
▌「인해」と「인한」の違い|後ろに結果を続ける vs 名詞を直接修飾する
「인해」と「인한」の最もわかりやすい違いは、後ろに何が続くかです。「(으)로 인해」の後ろには、遅延、キャンセル、損傷、変化など、何が起きたのかという結果が続きます。一方、「(으)로 인한」は名詞の直前に置かれ、その名詞を「ある原因によって生じたもの」という形にします。
たとえば「폭설로 인해 배송이 지연되고 있습니다」は、大雪によって配送が遅れていることを説明する完全な文です。これを「폭설로 인한 배송 지연」にすると、全体が「大雪による配送遅延」という名詞句になり、告知のタイトルや項目名などに適した形になります。
- 例文:폭설로 인해 배송이 지연되고 있습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae bae-song-i ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:大雪の影響で配送が遅れています。
「인해」の後ろには「배송이 지연되고 있습니다」という結果が直接続き、原因とその後の状況をつないでいます。 - 例文:폭설로 인한 배송 지연 안내입니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-han bae-song ji-yeon an-nae-im-ni-da.
日本語:大雪による配送遅延のお知らせです。
「인한」の後ろには名詞「배송 지연」が続き、「폭설로 인한 배송 지연」全体で「大雪による配送遅延」という意味になります。
▌「인해」と「인하여」の違い|意味は変わらず、形の完全さが異なる
「인해」と「인하여」は、この用法では同じ役割を持ち、どちらも前の原因を後ろの結果につなげます。「인해」は「인하여」が短くなった形と考えることができ、基本的な因果関係を変えずに置き換えられる場合がよくあります。
違いは主に文章上の見え方にあります。「인해」は簡潔で、ニュース、告知、一般的な正式説明でよく使われます。「인하여」は完全な形を保っているため、より書き言葉らしく見えます。ただし、正式な場面では必ず「인하여」を使わなければならないという意味ではなく、多くの正式な通知でも「인해」が自然に使われています。
- 例文:시스템 오류로 인해 결제가 지연되고 있습니다.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu-ro in-hae gyeol-je-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:システムエラーにより、決済処理が遅れています。
「인해」は短い形で、カスタマーサポートの通知やサービスのお知らせなどでよく使われます。 - 例文:시스템 오류로 인하여 결제가 지연되고 있습니다.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu-ro in-ha-yeo gyeol-je-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:システムエラーにより、決済処理が遅れています。
原因と結果の関係は変わらず、完全な形の「인하여」を使っているため、書き言葉らしさがより強くなります。
▌「인한」と「인하여」の違い|名詞の前の修飾形 vs 原因と結果をつなぐ形
「인한」と「인하여」は、単に長さの違う2つの書き方として扱うことはできません。文中で置かれる位置が異なるためです。「인한」の後ろには名詞が必要で、たとえば「사고로 인한 피해」「스트레스로 인한 증상」のように使います。一方、「인하여」はそのまま後ろに完全な結果を続け、「사고로 인하여 도로가 통제되었다」のように使います。
そのため、「豪雨による被害」と言いたい場合は「호우로 인한 피해」を使えますが、「豪雨によって道路が冠水した」と言いたい場合は、原因をそのまま結果へつなげる必要があるため、「호우로 인하여 도로가 침수되었다」という構造が適しています。
- 例文:호우로 인한 피해가 계속 늘고 있습니다.
ローマ字:ho-u-ro in-han pi-hae-ga gye-sok neul-go it-seum-ni-da.
日本語:豪雨による被害が増え続けています。
「인한」は名詞「피해」を直接修飾し、「豪雨による被害」を表しています。 - 例文:호우로 인하여 일부 도로가 침수되었습니다.
ローマ字:ho-u-ro in-ha-yeo il-bu do-ro-ga chim-su-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:豪雨により、一部の道路が冠水しました。
「인하여」の後ろには完全な結果である「일부 도로가 침수되었습니다」が続き、「도로」を直接修飾するために使われているわけではありません。
▌同じ「台風の影響で」でも、3つの形では文の形が変わる
原因がいずれも「태풍」だとすると、「인해」「인한」「인하여」で因果関係そのものが変わるわけではありません。本当に注意したいのは、そのあとをどのように書くかです。航空便が欠航しているという結果まで続けて述べる場合は「인해」または「인하여」を使えますが、「台風による航空便の欠航」という名詞句だけを作るのであれば「인한」を使います。
- 例文:태풍으로 인해 일부 항공편이 결항되었습니다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-hae il-bu hang-gong-pyeon-i gyeol-hang-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:台風の影響で、一部の航空便が欠航しました。
「인해」の後ろに完全な結果が直接続いています。 - 例文:태풍으로 인한 항공편 결항이 이어지고 있습니다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-han hang-gong-pyeon gyeol-hang-i i-eo-ji-go it-seum-ni-da.
日本語:台風による航空便の欠航が続いています。
「인한」が「항공편 결항」を修飾し、まず原因と出来事を1つの名詞句にしています。 - 例文:태풍으로 인하여 일부 항공편이 결항되었습니다.
ローマ字:tae-pung-eu-ro in-ha-yeo il-bu hang-gong-pyeon-i gyeol-hang-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:台風の影響で、一部の航空便が欠航しました。
構造は1つ目の文と同じですが、より完全な形の「인하여」を使っています。
「로 인해」と「때문에」「-기 때문에」の違いは?原因を文に入れる方法が異なる
「(으)로 인해」「때문에」「-기 때문에」は、いずれも原因を表すことができますが、違いは単にフォーマルさだけではありません。「(으)로 인해」の前には主に名詞を置き、事故、天候、故障などの出来事を、その後の影響を引き起こした原因として扱うことがよくあります。「때문에」も名詞に直接付けることができ、日常会話で非常によく使われ、「(으)로 인해」より直接的な言い方です。「-기 때문에」は動詞や形容詞を原因部分に入れられるため、原因そのものが単独の名詞ではなく、進行中・完了済みの出来事や、ある状態である場合に適しています。
たとえば「폭설로 인해 배송이 지연되고 있습니다」では、「폭설」を配送遅延を引き起こした出来事としてまとめています。「폭설 때문에 배송이 늦어졌어요」も大雪による遅延を表しますが、より日常的に理由を説明する言い方です。「雪がたくさん降ったから」と言いたい場合は、原因そのものが「눈이 많이 오다」という出来事なので、「눈이 많이 왔기 때문에 배송이 늦어졌어요」と表せます。
| 比較項目 | 「(으)로 인해」 | 「때문에」 | 「-기 때문에」 |
| 基本的な意味 | 〜によって/〜が原因で | 〜のため/〜のせいで | 〜ので/〜ため |
| 主に前に付くもの | 名詞 | 名詞 | 動詞・形容詞。名詞は「(이)기 때문에」 |
| 原因の示し方 | 出来事や現象を名詞の原因としてまとめる | ある名詞を原因として直接示す | 完全な動作・状態・判断を原因とする |
| 文体 | ややフォーマル・書き言葉 | 話し言葉・書き言葉の両方で一般的 | 話し言葉・書き言葉の両方で使える |
| 日常会話 | 比較的少ない | 非常によく使う | 非常によく使う |
| 告知・ニュース・報告書 | 非常によく使う | 使用できる | 使用できる |
| よく使われる原因 | 天候、事故、故障、制度、出来事 | 人・物事・状況など幅広い | 動作、状態、事実、判断 |
| 例文 | 폭설로 인해 배송이 지연되고 있습니다. | 폭설 때문에 배송이 늦어졌어요. | 눈이 많이 왔기 때문에 배송이 늦어졌어요. |
| 例文のニュアンス | 大雪を配送遅延を引き起こした出来事として示す | 遅れの原因が大雪だと直接伝える | 「雪がたくさん降った」という出来事を遅れの原因として説明する |
▌「로 인해」と「때문에」の違い|どちらも名詞に付くが、原因の示し方が異なる
「(으)로 인해」と「때문에」は、どちらも前に名詞を直接置くことができるため、「시스템 오류로 인해」と「시스템 오류 때문에」はいずれも「システムエラーが原因で」という意味を表せます。違いは、文全体でその原因をどのように説明したいかにあります。
「(으)로 인해」は、前の名詞を1つの出来事や状況として捉え、それによって生じた影響を続けて説明することが多いため、告知、ニュース、カスタマーサポートのお知らせなどによく現れます。「때문에」はより日常的に幅広く使われ、「何かが原因だ」と直接言うことができるため、告知のような情報説明の文にする必要はありません。
- 例文:시스템 오류로 인해 결제가 지연되고 있습니다.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu-ro in-hae gyeol-je-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:システムエラーにより、決済処理が遅れています。
文全体がカスタマーサポートのお知らせのような表現で、「시스템 오류」を現在の状況を引き起こした出来事として示し、決済への影響を説明しています。 - 例文:시스템 오류 때문에 결제가 늦어졌어요.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu ttae-mun-e gyeol-je-ga neu-jeo-jyeo-sseo-yo.
日本語:システムエラーのため、決済処理が遅くなりました。
同じようにシステムエラーが原因だと示していますが、「なぜ遅くなったのか」を直接説明する言い方に近く、日常会話でも自然です。
▌「로 인해」と「-기 때문에」の違い|名詞の出来事による影響 vs 完全な動作・状態が原因
「(으)로 인해」の前に来る原因は、通常「폭설」「사고」「스트레스」「시스템 오류」のように、すでに名詞としてまとめられています。一方、「-기 때문에」は、「눈이 많이 오다」「교통량이 많다」「자료가 부족하다」のように、原因となる動作や状態そのものを残して表現できます。日本語ではどちらも「〜ため」「〜ので」などと訳せる場合がありますが、韓国語での文の組み立て方は異なります。
たとえば「폭설로 인해」は、原因を「大雪」という出来事にまとめています。一方、「눈이 많이 왔기 때문에」は、「雪がたくさん降ったから」と出来事そのものを直接述べます。本当に説明したい原因が動作や状態そのものであれば、それをわざわざ名詞化して「(으)로 인해」につなげる必要はありません。
- 例文:폭설로 인해 도로가 통제되고 있습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae do-ro-ga tong-je-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:大雪の影響で、道路が規制されています。
「폭설」は出来事を表す名詞で、後ろにその出来事が引き起こした交通への影響を直接続けています。 - 例文:눈이 너무 많이 왔기 때문에 도로가 통제되고 있습니다.
ローマ字:nu-ni neo-mu ma-ni wat-gi ttae-mun-e do-ro-ga tong-je-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:雪があまりにもたくさん降ったため、道路が規制されています。
原因を完全な「눈이 너무 많이 왔다」という形のまま残し、「-기 때문에」でその出来事が道路規制を引き起こしたことを説明しています。
▌「때문에」と「-기 때문에」の違い|名詞を直接原因にする vs 出来事全体を原因にする
「때문에」と「-기 때문에」の関係は、まず前に何が付くかを見るとわかりやすくなります。「때문에」の最も直接的な形は「名詞+때문에」で、たとえば「교통사고 때문에」「날씨 때문에」のように使います。一方、「-기 때문에」は動詞や形容詞に付き、動作や状態全体を原因として扱います。
そのため、「교통사고 때문에 길이 막혔어요」では「交通事故」という出来事だけを原因として示していますが、「앞에서 교통사고가 났기 때문에 길이 막혔어요」では、「前方で交通事故が起きた」という出来事全体を詳しく述べています。どちらも自然ですが、原因部分に含まれる情報量が異なります。
- 例文:교통사고 때문에 길이 많이 막혔어요.
ローマ字:gyo-tong-sa-go ttae-mun-e gi-ri ma-ni ma-kyeo-sseo-yo.
日本語:交通事故のせいで、道がかなり渋滞していました。
前の原因部分は名詞「교통사고」だけで、渋滞の原因を直接示しています。 - 例文:앞에서 교통사고가 났기 때문에 길이 많이 막혔어요.
ローマ字:a-pe-seo gyo-tong-sa-go-ga nat-gi ttae-mun-e gi-ri ma-ni ma-kyeo-sseo-yo.
日本語:前方で交通事故が起きたため、道がかなり渋滞していました。
「앞에서 교통사고가 났다」という出来事全体が原因部分に入り、単純な「교통사고 때문에」より詳しい情報が含まれています。
▌名詞に「-기 때문에」を付けるときは「名詞+(이)기 때문에」
「-기 때문에」は、すべての名詞に「-기」をそのまま付ける形ではありません。名詞の場合は、まず「이다」と結び付けてから「-기 때문에」を付け、「名詞+(이)기 때문에」という形にします。たとえば「학생이기 때문에」は「学生だから」、「휴가철이기 때문에」は「休暇シーズンだから」という意味です。
パッチムのない名詞の後ろでは、「이」が省略された形を見かけることもあり、たとえば「부자기 때문에」があります。「부자이기 때문에」も正しい形です。これは「名詞+때문에」とは意味が異なり、「학생 때문에」は「学生のため/学生のせいで」、「학생이기 때문에」は「学生だから」という意味になります。
- 例文:휴가철이기 때문에 관광객이 많아요.
ローマ字:hyu-ga-cheo-ri-gi ttae-mun-e gwan-gwang-gae-gi ma-na-yo.
日本語:旅行シーズンなので、観光客が多いです。
原因となっているのは「今が旅行シーズンである」という判断なので、「휴가철+이다+-기 때문에」を使っています。 - 例文:휴가철 때문에 길이 많이 막혀요.
ローマ字:hyu-ga-cheol ttae-mun-e gi-ri ma-ni ma-kyeo-yo.
日本語:旅行シーズンのため、道がとても混みます。
この文では「휴가철」を渋滞を引き起こす名詞の原因として直接扱っており、「旅行シーズンだから」という完全な判断を述べているわけではありません。
▌同じ「配送遅延」でも、3つの原因表現では情報の置き方が異なる
結果がすべて「配送遅延」だとすると、3つの文型はいずれも原因を文に入れられますが、原因として扱う情報の単位が異なります。「(으)로 인해」は「大雪」のような出来事を表す名詞を前に置きやすく、「때문에」は何が問題の原因なのかを直接示します。「-기 때문에」は、「雪がたくさん降った」という状況全体をそのまま残して原因として表せます。
- 例文:폭설로 인해 배송이 지연되고 있습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae bae-song-i ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:大雪の影響で、配送が遅れています。
正式なお知らせのような表現で、「폭설」を現在の影響を引き起こした出来事として扱っています。 - 例文:폭설 때문에 배송이 늦어지고 있어요.
ローマ字:pok-seol ttae-mun-e bae-song-i neu-jeo-ji-go i-sseo-yo.
日本語:大雪のため、配送が遅れています。
「폭설」が遅延の原因だと直接示しており、一般的な説明や会話でも自然です。 - 例文:눈이 많이 왔기 때문에 배송이 늦어지고 있어요.
ローマ字:nu-ni ma-ni wat-gi ttae-mun-e bae-song-i neu-jeo-ji-go i-sseo-yo.
日本語:雪がたくさん降ったため、配送が遅れています。
原因が単独の名詞ではなく、「눈이 많이 왔다」という状況全体なので、「-기 때문에」を使っています。
韓国での生活では「(으)로 인해」をどう使う?よくある3つのフォーマルな場面
「(으)로 인해」は友人との会話で最もよく出てくる原因表現ではありませんが、韓国で生活していると実際にはよく目にします。航空便の遅延、地下鉄のトラブル、オンラインショッピングやカスタマーサポートからのお知らせなど、ある出来事を原因として示し、現在どのような影響が出ているのかを説明する場面では「(으)로 인해」がよく使われます。前には通常、天候、事故、工事、システムエラーなどの名詞が付き、後ろに遅延、キャンセル、制限などの結果が続きます。単に「何々だから」と言うより、現在起きている状況の原因を説明する表現に近い形です。
▌場面①|空港で航空便が遅延し、カスタマーサポートが台風の影響を説明する
A:항공편이 왜 지연되고 있나요?
hang-gong-pyeo-ni wae ji-yeon-doe-go in-na-yo?
航空便はなぜ遅れているのですか?
B:태풍으로 인해 항공기 운항이 지연되고 있습니다.
tae-pung-eu-ro in-hae hang-gong-gi un-hang-i ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
台風の影響で、航空便の運航が遅れています。
📌 文法ポイント:「태풍으로 인해」では、「태풍」をそのまま原因の位置に置き、そのあとで航空便にどのような影響が出ているのかを説明しています。この言い方は、航空会社、空港、交通機関などが遅延の原因を説明する場面に適しています。文の焦点が「現在どのような状況が起きていて、何がそれを引き起こしたのか」に置かれ、個人的な感情や判断を入れる必要がないためです。日常会話で単に「台風だから飛行機が遅れた」と言うのであれば、「태풍 때문에」のほうが日常的な言い方です。
▌場面②|オンラインショッピングの処理が遅くなり、カスタマーサポートがシステムエラーを説明する
A:주문 처리가 왜 늦어지고 있나요?
ju-mun cheo-ri-ga wae neu-jeo-ji-go in-na-yo?
注文処理はなぜ遅くなっているのですか?
B:시스템 오류로 인해 주문 처리가 지연되고 있습니다.
si-seu-tem o-ryu-ro in-hae ju-mun cheo-ri-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
システムエラーにより、注文処理が遅れています。
📌 文法ポイント:「시스템 오류로 인해」では、「システムエラー」を後続の状況を引き起こした原因として扱い、後ろの「주문 처리가 지연되고 있습니다」で現在の影響を説明しています。カスタマーサポートからのお知らせでは、まず問題の原因を示し、そのあとサービスが現在どのような状態なのかを説明する必要があるため、「(으)로 인해」はこのような文で自然に使われます。同僚同士で注文処理がなぜ遅くなっているのかを気軽に説明するだけなら、「시스템 오류 때문에 늦어지고 있어요」と言うこともできますが、正式なお知らせらしさは弱くなります。
▌場面③|地下鉄が遅延し、交通情報で線路点検中だと説明する
A:오늘 2호선 열차가 왜 늦게 오나요?
o-neul i-ho-seon yeol-cha-ga wae neut-ge o-na-yo?
今日、2号線の電車はなぜ遅れて来るのですか?
B:선로 점검으로 인해 일부 구간의 열차 운행이 지연되고 있습니다.
seol-lo jeom-geom-eu-ro in-hae il-bu gu-ga-nui yeol-cha un-haeng-i ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
線路点検のため、一部区間で列車の運行が遅れています。
📌 文法ポイント:「선로 점검으로 인해」では、「線路点検」を列車遅延を引き起こした出来事として示し、そのあとで影響を受けている範囲と結果を説明しています。交通機関のお知らせでは、まず原因を示し、それから現在どの便・区間・サービスに影響が出ているのかを説明するという情報の順序がよく使われます。「점검」以外にも、「공사로 인해」「사고로 인해」「폭설로 인해」などが同様の交通情報でよく使われます。
使い方の補足:
- 「(으)로 인해」の前には主に名詞が付き、「(으)로」は名詞の最後にパッチムがあるかどうかによって変化します。パッチムがなければ「로 인해」で、たとえば「사고로 인해」となります。パッチムがあり、それがㄹ以外なら「으로 인해」で、「태풍으로 인해」のようになります。ㄹパッチムの場合は引き続き「로 인해」を使うため、「폭설」は「폭설로 인해」と書きます。判断方法は、助詞「(으)로」本来の接続ルールと同じです。
- 「(으)로 인해」は、「태풍」「사고」「공사」「시스템 오류」「스트레스」のように、1つの出来事や状況として扱える名詞と特によく組み合わされます。原因そのものを完全な動作や状態のまま残したい場合、たとえば「雪がたくさん降ったから」と言うなら、出来事全体を名詞に言い換えて「(으)로 인해」につなげるより、「눈이 많이 왔기 때문에」と言うほうが自然です。日本語ではどちらも「〜ため」「〜ので」などと訳せますが、韓国語では原因の組み立て方が異なります。
- 「(으)로 인해」は、必ずしも否定的な結果だけに使う表現ではありません。たとえば「기술 발전으로 인해 생활이 편리해졌다」は、「技術の発展によって生活が便利になった」という意味を表せます。ただし、交通トラブル、事故、故障、天候の影響などでは、原因を正式に説明する必要がある場面が特に多いため、ニュースや告知では否定的な影響と一緒に目にする機会が多くなります。文そのものが「あることのおかげで良い結果を得られた」ことを特に強調したい場合は、意味に応じて「덕분에」や「-에 힘입어」も考えられ、肯定的な原因をすべて「(으)로 인해」にする必要はありません。
韓国語「로 인해」と日本語「〜により/〜によって」はどう対応して考える?
韓国語の「(으)로 인해」と日本語の「〜により/〜によって」は、どちらも名詞を原因の位置に置き、その原因によってどのような結果が生じたのかを説明できるため、ニュース、告知、正式な説明などでは非常によく似た文が見られます。たとえば「태풍으로 인해 항공편이 지연되고 있습니다」と「台風により、航空便が遅れています」は、どちらもまず台風を示し、そのあとで航空便にどのような影響が出ているのかを述べています。
ただし、この3つの形を常に一対一で対応させることはできません。韓国語の「(으)로 인해」は主に原因と結果の関係を表しますが、日本語の「〜によって」は原因だけでなく、手段・方法、受け身文の動作主、「人や状況によって異なる」といった意味にも使えます。「〜により」は「〜によって」より書き言葉寄りの形ですが、これも原因だけに限定されるわけではありません。日韓で比較するときは、まず日本語の「により/によって」が文の中で何を表しているのかを確認する必要があります。
◆ 類似文法:「〜により」
日本語の「〜により」は原因を表すことができ、書き言葉寄りの表現で、告知、通知、ニュース、正式文書などによく使われます。この点は韓国語の「(으)로 인해」と非常によく似ており、特に天候、工事、事故、システム障害などが後続の影響を引き起こす場合は、どちらも自然に使えます。
たとえば交通案内の「工事により、道路が通行止めになっています」は、「工事」を道路規制の原因として示しています。韓国語では「공사로 인해 도로가 통제되고 있습니다」と言えます。どちらも出来事と結果の関係に焦点を置いており、日常会話のように直接「工事だから」と言う表現とは異なります。
- 例文:공사로 인해 도로가 통제되고 있습니다.
ローマ字:gong-sa-ro in-hae do-ro-ga tong-je-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:工事の影響で、道路は現在規制されています。
日本語では「工事により、道路が通行止めになっています」と言えます。 - 例文:시스템 오류로 인해 결제가 지연되고 있습니다.
ローマ字:si-seu-tem o-ryu-ro in-hae gyeol-je-ga ji-yeon-doe-go it-seum-ni-da.
日本語:システムエラーにより、決済処理が遅れています。
日本語では「システム障害により、決済処理が遅れています」と言えます。 - 例文:지하철 개통으로 인해 통근이 편해졌습니다.
ローマ字:ji-ha-cheol gae-tong-eu-ro in-hae tong-geu-ni pyeon-hae-jyeot-seum-ni-da.
日本語:地下鉄の開通により、通勤が便利になりました。
日本語では「地下鉄の開通により、通勤が便利になりました」と言えます。
「〜により」の後ろを「〜による+名詞」に変えると、構造上は韓国語の「(으)로 인한+名詞」にさらに近くなります。たとえば「大雨による被害」は「大雨が原因で生じた被害」という意味で、韓国語では「호우로 인한 피해」と対応させて考えられます。どちらもまず原因を修飾表現に入れ、そのあとに影響を受ける名詞を続けています。
◆ 類似文法:「〜によって」
日本語の「〜によって」も、ある名詞が後ろの結果を引き起こしたことを表すことができ、この用法では韓国語の「(으)로 인해」と大きく重なります。「〜により」に比べると、「〜によって」は公文書的な印象がそれほど強くなく、一般的な叙述でも使えます。
たとえば「大雪によって列車の運行が停止した」は、大雪が列車の運休を引き起こしたことを表しており、韓国語では「폭설로 인해 열차 운행이 중단되었다」と言えます。文中の「〜によって」が実際に原因を表している場合は、両者を非常に近い形で理解できることが多いです。
- 例文:폭설로 인해 열차 운행이 중단되었습니다.
ローマ字:pok-seol-lo in-hae yeol-cha un-haeng-i jung-dan-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:大雪の影響で、列車の運行が停止しました。
日本語では「大雪によって、列車の運行が停止しました」と言えます。 - 例文:화재로 인해 건물이 손상되었습니다.
ローマ字:hwa-jae-ro in-hae geon-mu-ri son-sang-doe-eot-seum-ni-da.
日本語:火災により、建物が損傷しました。
日本語では「火災によって建物が損傷しました」と言えます。 - 例文:스트레스로 인해 불면증을 겪는 사람들이 늘고 있습니다.
ローマ字:seu-teu-re-seu-ro in-hae bul-myeon-jjeung-eul gyeok-neun sa-ram-deu-ri neul-go it-seum-ni-da.
日本語:ストレスによって不眠に悩む人が増えています。
日本語では「ストレスによって不眠に悩む人が増えています」と言えます。
ただし、「〜によって」の用法の範囲は「(으)로 인해」よりはるかに広い点に注意が必要です。「によって」を見たとき、日本語で「〜によって」「〜により」「〜を通じて」などと訳せるからといって、そのまま「(으)로 인해」に置き換えることはできません。文中で原因を表しているのか、それとも別の機能を持っているのかを先に確認する必要があります。
◆ 「〜によって」が原因を表さない場合、「(으)로 인해」には置き換えられない
日本語の「〜によって」には、韓国語の「(으)로 인해」と直接関係しない代表的な用法がいくつかあります。典型的なのは、手段、受け身文の動作主、「対象によって異なる」という意味です。こうした文は、他の言語に訳すと「〜によって」「〜を通じて」「〜に応じて」に相当する表現になる場合がありますが、韓国語では別の表現を使う必要があります。
たとえば「この絵はピカソによって描かれた」の「ピカソによって」は、受け身文の動作主、つまり「この絵を描いたのはピカソである」ことを示しています。韓国語では「피카소에 의해 그려졌다」を使い、「피카소로 인해」とは言いません。ピカソは何らかの結果を引き起こした「原因」ではなく、絵を描くという動作を行った人物だからです。
- 例文:この絵はピカソによって描かれました。
かな:このえは ピカソによって えがかれました。
意味:この絵はピカソが描いたものです。
韓国語では「이 그림은 피카소에 의해 그려졌습니다」と言えます。
同様に、「インターネットによって情報を集める」の「によって」は手段を表し、「インターネットを使って情報を集める」という意味です。韓国語では文に応じて「인터넷을 통해 정보를 모으다」などと表現でき、「인터넷으로 인해」は使いません。ここでのインターネットは使用する手段であって、何らかの結果を引き起こした原因ではないからです。
- 例文:インターネットによって情報を集めることができます。
かな:インターネットによって じょうほうを あつめることができます。
意味:インターネットを通じて情報を集めることができます。
韓国語では「인터넷을 통해 정보를 모을 수 있습니다」と言えます。
「人によって考え方が違う」は「人それぞれで異なる」という意味であり、前の「人」も原因ではありません。韓国語では「사람마다 생각이 다르다」に近く、「사람으로 인해」にはできません。
- 例文:人によって考え方が違います。
かな:ひとによって かんがえかたが ちがいます。
意味:人それぞれで考え方が違います。
韓国語では「사람마다 생각이 다릅니다」と言えます。
◆ 日本語「〜により/〜によって」との違い:
韓国語の「(으)로 인해」は、まず「名詞で表された原因が後ろの結果を引き起こす」というシンプルな形で捉えることができます。事故による遅延、台風による航空便の欠航、システムエラーによる決済異常などは、日本語で原因を表す「〜により/〜によって」と非常に対応させやすい例です。
日本語の「〜により」は通常、「〜によって」より書き言葉寄りなので、告知、通知、正式な説明などによく使われます。韓国語の「(으)로 인해」自体もフォーマルな表現なので、ニュース、交通情報、カスタマーサポートのお知らせなどでは、両者の語感が似ていることがよくあります。「〜による+名詞」は韓国語の「(으)로 인한+名詞」と一緒に覚えることができ、たとえば「大雨による被害/호우로 인한 피해」のように対応します。
特に別の判断が必要なのが、日本語の「〜によって」です。文が「ある事柄がある結果を引き起こす」という意味でなければ、そのまま「(으)로 인해」に置き換えることはできません。受け身文の動作主を表す場合、韓国語では「에 의해」を使うことがあり、手段なら「(으)로」「을/를 통해」、人や状況による違いなら「마다」などが使われます。「により/によって」を見たときは、まず前の名詞が後ろの結果の原因なのかを確認してから、「(으)로 인해」と対応させられるかどうかを判断するとよいでしょう。
韓国語の「(으)로 인해」は、ニュース、告知、各種の正式な説明で特によく使われます。前には事故、天候、システムエラー、制度変更などの名詞が置かれ、そのあとに影響を受けた結果が続くのが一般的です。名詞を修飾する必要がある場合は「(으)로 인한」に変わり、「(으)로 인하여」はより完全な書き言葉の形を保っています。
実際に原因を表す文に出会ったときは、まず前に付いているのが名詞なのか、それとも完全な動作・状態なのかを確認すると判断しやすくなります。名詞で、文全体がある出来事によって生じた影響を説明しているのであれば、「(으)로 인해」が適していることが多くなります。一方、一般的な会話では「때문에」や「-아/어서」のほうをよく使います。日本語ではいずれも「〜ので」「〜ため」「〜が原因で」などと訳せる場合がありますが、韓国語では接続方法と使われる場面を見て区別する必要があります。
よくあるFAQ
「(으)로 인해」は「〜によって〜が生じる」「〜が原因で」という意味を表し、名詞で示した原因から後続の結果を導きます。ややフォーマルで客観的な表現で、ニュース、告知、カスタマーサポートのお知らせ、報告書などによく使われ、日常会話で最も一般的な原因表現ではありません。
どちらも原因を表せますが、「(으)로 인해」のほうがフォーマルです。「때문에」は話し言葉でも一般的な書き言葉でもよく使われますが、「(으)로 인해」は事故、天候、故障、制度などの名詞を客観的な原因として示し、その後の影響を説明する場合によく使われます。
名詞にパッチムがあり、それがㄹではない場合は「으로 인해」を使います。パッチムがない場合、またはㄹパッチムで終わる場合は「로 인해」を使います。たとえば「태풍으로 인해」は「으로」、「사고로 인해」「폭설로 인해」は「로」を使います。
「인해」の後ろには通常そのまま結果が続き、「인한」は後ろの名詞を修飾します。「인하여」はより完全なフォーマルな形です。たとえば「태풍으로 인해 운항이 지연되다」「태풍으로 인한 지연」「태풍으로 인하여 일정이 바뀌다」では、それぞれ文中で置かれる位置が異なります。
いいえ。「(으)로 인해」は事故、遅延、損失などと一緒に使われることが多いものの、文法上、結果が必ず否定的であるという制限はありません。たとえば「지하철의 개통으로 인하여 통근이 편해졌습니다」は肯定的な結果を表し、地下鉄の開通によって通勤が便利になったという意味です。