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日本語の「命令形」と「禁止形」は、単に文を強くするための形ではありません。「逃げろ」「動くな」のような表現は、相手に行動を直接要求し、丁寧さのクッションがほとんどありません。そのため、避難、スポーツ、対立する場面では自然でも、一般的な職場で使うと、一気に相手を叱りつけるような言い方になります。ルール自体はそれほど難しくなく、五段動詞は語尾をえ段に変え、一段動詞は一般に「ろ」を付け、禁止形は辞書形に「な」を付けます。むしろ間違えやすいのは、活用は合っていても使う場面を間違えることです。「行け」「待て」「触るな」を見たら、誰が誰に言っているのか、どれくらい緊急なのかを確認してから、命令なのか、警告なのか、応援なのか、それとも単にかなり強い言い方なのかを判断すると理解しやすくなります。
日本語「命令形」と「禁止形」とは?直接命令と直接禁止のニュアンスの違い
「命令形」は、相手にある行動を直接求める表現です。例えば「逃げろ」「急げ」「見ろ」などがあります。「禁止形」は動詞の辞書形に「な」を付け、「走るな」「触るな」「入るな」のように、相手へその行動をしないよう直接求めます。
どちらも、お願いするときによく使われる丁寧さのクッションが省かれているため、非常に直接的です。危険が迫っている場面では、その短さがむしろ役に立ちます。「逃げていただけますか」では長すぎますし、緊急事態にも合いません。一方、普通のオフィスで「確認しろ」と言えば、単に簡潔なのではなく、強い上下関係や叱責のニュアンスまで生まれます。
- 例文:早く逃げろ。
読み方:はやくにげろ。
意味:早く逃げろ。
危険がすぐそこまで迫っているときは、相手をすぐにその場から離れさせることが重要なので、命令形を直接使っても不自然ではありません。 - 例文:そこから動くな。
読み方:そこからうごくな。
意味:そこから動くな。
「動くな」は相手が動くことを直接禁止する強い表現で、救助や危険な場面に適しています。 - 例文:最後まであきらめるな。
読み方:さいごまであきらめるな。
意味:最後まであきらめるな。
禁止形は必ずしも叱るためだけに使うわけではありません。スポーツや励ましの場面では、「負けるな」「あきらめるな」のように応援を表すこともできます。
日本語の命令形の作り方|五段・一段・「する」「来る」をまとめて整理
「命令形」は動詞の種類によって語尾が変化します。五段動詞は最後のう段音を同じ行のえ段音に変え、一段動詞は「る」を取って「ろ」を付けます。「する」は「しろ」、またはやや書き言葉的な「せよ」、「来る」は「来い」になります。
「禁止形」はもっと簡単で、動詞の種類に関係なく、基本的に辞書形に「な」を付ければ作れます。
| 動詞の種類 | 命令形 | 禁止形 | 変化例 |
|---|---|---|---|
| 五段動詞 | 最後のう段をえ段に変える | 辞書形+な | 書く→書け/書くな |
| 五段動詞 | 最後のう段をえ段に変える | 辞書形+な | 読む→読め/読むな |
| 一段動詞 | 「る」を取る+ろ | 辞書形+な | 食べる→食べろ/食べるな |
| 一段動詞 | 「る」を取る+ろ | 辞書形+な | 見る→見ろ/見るな |
| する | しろ/せよ | するな | しろ/するな |
| 来る | 来い | 来るな | 来い/来るな |
五段動詞の命令形はどう作る?う段をえ段に変える
五段動詞では、別に「ろ」を付ける必要はありません。辞書形の最後にあるう段音を、同じ行のえ段音へ変えるだけです。例えば「書く」の「く」は「け」、「読む」の「む」は「め」、「待つ」の「つ」は「て」になります。
- 例文:ここに名前を書け。
読み方:ここになまえをかけ。
意味:ここに名前を書け。
「書く」は五段動詞なので、命令形は「書け」です。普通に知らない人へこのように言うと、かなり強い印象になります。 - 例文:もっと速く走れ。
読み方:もっとはやくはしれ。
意味:もっと速く走れ。
「走る」は「る」で終わりますが五段動詞なので、「走ろ」ではなく「走れ」になります。 - 例文:そこで待て。
読み方:そこでまて。
意味:そこで待て。
「待つ」の命令形は「待て」で、ドラマのせりふや人を制止する場面などでよく見られます。
一段動詞の命令形はどう作る?「る」を取って「ろ」を付ける
一段動詞の命令形は、通常、辞書形の最後にある「る」を取って「ろ」を付けます。例えば「食べる→食べろ」「見る→見ろ」「起きる→起きろ」です。
- 例文:ちゃんと前を見ろ。
読み方:ちゃんとまえをみろ。
意味:ちゃんと前を見ろ。
「見る」は一段動詞なので、「見ろ」になります。 - 例文:早く起きろ。
読み方:はやくおきろ。
意味:早く起きろ。
家族同士やドラマでは聞くことがありますが、実際のニュアンスはかなり直接的です。 - 例文:残さず食べろ。
読み方:のこさずたべろ。
意味:残さず全部食べろ。
「食べろ」には明確な命令のニュアンスがあるため、普通に食べることを勧める場面で「食べてください」の代わりには使えません。
「する」「来る」の命令形|「しろ/せよ」と「来い」はどう使う?
「する」の会話でよく使われる命令形は「しろ」です。そのほか、書き言葉、標語、正式な指示などで使われやすい「せよ」もあります。「来る」の命令形は「来い」で、読み方は「こい」です。
- 例文:今すぐ準備しろ。
読み方:いますぐじゅんびしろ。
意味:今すぐ準備しろ。
「準備する」が「準備しろ」になり、非常に直接的で強い指示です。 - 例文:周囲の安全を確認せよ。
読み方:しゅういのあんぜんをかくにんせよ。
意味:周囲の安全を確認せよ。
「せよ」は「しろ」より書き言葉的で、規則、標語、正式な指示文などで見かけやすい形です。 - 例文:こっちへ来い。
読み方:こっちへこい。
意味:こっちへ来い。
「来る」の命令形は固定で「来い」となり、「こい」と読みます。
日本語「命令形/禁止形」の主な使い方|緊急時・スポーツ・対立場面
命令形と禁止形は、どんな場面でも自由に使えるわけではありません。実際によく現れるのは、すぐに反応する必要がある危険な状況、スポーツや強い励まし、そして人間関係や感情の強さによって直接命令が成立する場面です。
「命令形/禁止形」の使い方①|緊急時に相手へすぐ行動を求める
火事、地震、交通事故、そのほかの危険な現場では、丁寧さを細かく調整している時間がありません。「逃げろ」「伏せろ」「動くな」のような短い表現は、相手が今何をすべきか直接伝えられるため、命令形の強さがむしろ状況に合っています。
このような表現は、日常生活での乱暴な命令と同じ基準では判断できません。同じ「動くな」でも、友人との普通の会話ならかなり強く聞こえますが、救助現場では必要な安全指示になることがあります。
- 例文:火事だ、早く逃げろ!
読み方:かじだ、はやくにげろ。
意味:火事だ、早く逃げろ!
火災現場ではすぐにその場を離れる必要があるため、命令形によって情報を短くできます。 - 例文:頭を下げろ!
読み方:あたまをさげろ。
意味:頭を下げろ!
前方から物が飛んでくるなど、すぐに危険を避けなければならない状況なら、このような直接的な命令も自然です。 - 例文:危ない、そこに近づくな!
読み方:あぶない、そこにちかづくな。
意味:危ない、そこに近づくな!
禁止形を使って、相手が危険な場所へさらに近づくのを直接止めています。
「命令形/禁止形」の使い方②|スポーツの掛け声・応援・強い励まし
スポーツの場面では、命令形と禁止形がよく使われます。「走れ」「行け」「がんばれ」「負けるな」は形だけを見ると強い表現ですが、必ずしも怒っているわけではありません。観客、チームメート、コーチなどが使うと、急かしたり、励ましたり、集中させたりする働きを持ちます。
そのため、命令形を見ただけで「失礼な表現」と判断することはできません。文法上の強さが高いのは確かですが、実際の機能は場面によって変わります。
- 例文:行け!そのまま走れ!
読み方:いけ!そのままはしれ!
意味:行け!そのまま走れ!
試合中の掛け声は短く力強いほうが自然で、ここでの命令形は応援として使われています。 - 例文:最後までがんばれ!
読み方:さいごまでがんばれ。
意味:最後までがんばれ!
「がんばれ」は形としては命令形ですが、実際には非常によく使われる励ましの表現です。 - 例文:負けるな!
読み方:まけるな。
意味:負けるな!/がんばれ!
スポーツや応援の場面では、禁止形が相手を支える表現になることもあり、悪い行動を禁止しているわけではありません。
「命令形/禁止形」の使い方③|ドラマのせりふ・対立・人物関係
小説、漫画、アニメ、ドラマでは命令形が非常によく使われます。「黙れ」「来い」「触るな」と言うだけで、登場人物同士の力関係、怒り、距離感を直接表現できるからです。
現実の生活では、さらに注意が必要です。家族、非常に親しい相手、明確な上下関係では耳にすることがありますが、普通の職場、接客、初対面の人とのやり取りに持ち込むと、強すぎる場合が多くなります。
- 例文:黙って聞け。
読み方:だまってきけ。
意味:黙って聞け。
相手を明確に押さえつけるようなニュアンスがあり、対立する場面のせりふでよく使われます。 - 例文:勝手に決めるな。
読み方:かってにきめるな。
意味:勝手に決めるな。
禁止形で不満を直接表しているため、同僚にこのように言えばかなり強い対立感が生まれます。 - 例文:二度とここへ来るな。
読み方:にどとここへくるな。
意味:二度とここへ来るな。
「二度と+禁止形」は非常に強い拒絶を表し、けんかや関係を断つような場面に合います。
日本語「命令形/禁止形」「〜なさい」「〜てください」のニュアンスの違い
日本語で相手に何かをしてもらう表現は、命令形と「〜てください」だけではありません。強さは「見ろ」から「見てください」「見てもらえますか」へと下げることができますが、単純に「丁寧/失礼」の二択で並べることはできません。
例えば「〜てください」は丁寧体ですが、それでも明確な指示として使えます。「ここに名前を書いてください」は、相手が書きたいかどうかを自由に尋ねているのではなく、丁寧な形で必要な行動を求めています。
| 表現 | 例 | おおよそのニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| 命令形 | 見ろ | 非常に直接的で強い | 緊急時、スポーツ、対立、ドラマ |
| 禁止形 | 見るな | 非常に直接的な禁止 | 緊急時、制止、対立 |
| 〜なさい | 見なさい | 命令だが「見ろ」よりやや弱い | 年長者から年下、教師の指示 |
| 〜て | 見て | 直接的な指示、強さは関係次第 | 親しい相手 |
| 〜てください | 見てください | 丁寧な依頼・指示 | 仕事、サービス、一般的なやり取り |
| 〜てもらえますか | 見てもらえますか | 相手が対応できるか尋ねる | 協力、職場 |
| 〜ないでください | 見ないでください | 丁寧だが明確な禁止 | 公共の場、一般的なやり取り |
「命令形」と「〜てください」の違い|直接命令と丁寧な指示
「確認しろ」は、相手にその行動を直接要求し、表現上のクッションがありません。「確認してください」も相手に確認を求めていますが、丁寧体を使っているため、一般的な仕事や正式なやり取りに適しています。
- 例文:資料を確認しろ。
読み方:しりょうをかくにんしろ。
意味:資料を確認しろ。
普通のオフィスで同僚に直接使うと、上から下への強い命令のように聞こえやすい表現です。 - 例文:資料を確認してください。
読み方:しりょうをかくにんしてください。
意味:資料を確認してください。
相手に確認してほしいという内容は変わりませんが、一般的な仕事上のやり取りに合う表現になっています。
「禁止形」と「〜ないでください」の違い|強い制止と丁寧な禁止
「触るな」は相手に触らないよう直接命令し、「触らないでください」は禁止する内容に丁寧な表現を加えています。後者も禁止であることに変わりはなく、相手が自由に選べるという意味ではありません。ただ、言い方がそれほど鋭くありません。
- 例文:機械に触るな。
読み方:きかいにさわるな。
意味:機械に触るな。
高リスクの作業現場で、今すぐ動作を止めなければならない場合には、このような形が使われることがあります。 - 例文:こちらの機械には触らないでください。
読み方:こちらのきかいにはさわらないでください。
意味:こちらの機械には触らないでください。
一般の来訪者や利用者に向ける場合は、このような表現のほうが自然です。
「命令形」と「〜なさい」の違い|強い命令としつけを含む指示
「〜なさい」も命令表現なので、普通の敬語として考えることはできません。ただし、「〜しろ」よりはやや柔らかく、親から子ども、教師から生徒など、しつけや指導の関係がある場面でよく使われます。
- 例文:早く寝ろ。
読み方:はやくねろ。
意味:早く寝ろ。
非常に直接的で、いらだちや強い態度を感じさせることがあります。 - 例文:もう遅いから、早く寝なさい。
読み方:もうおそいから、はやくねなさい。
意味:もう遅いから、早く寝なさい。
相手に寝るよう求めている点は同じですが、親や年長者によるしつけに近いニュアンスです。
「待て」「待ってください」「お待ちいただけますか」はどれくらい違う?
「待て」は非常に直接的な掛け声、「待ってください」は一般的な丁寧な依頼、「少々お待ちいただけますか」は、相手が対応できるかを尋ねる形にした表現で、接客や職場でよく使われます。
- 待て。
待て。 - 待ってください。
待ってください。 - 少々お待ちいただけますか。
少々お待ちいただけますか。
3つとも相手に求めている行動は同じで、違うのは話し手がその要求をどのような形で相手へ伝えているかです。
日本の公共表示では「入るな」を使う?禁止表現でよく使われる書き方
公共の表示は目立つ必要がありますが、だからといって必ず「入るな」「吸うな」と直接書くわけではありません。一般的な公園、公共施設、多くの人が利用する場所では、「〜ないこと」「〜ないでください」、または「立入禁止」「駐車禁止」のような名詞表現もよく使われます。
命令形や禁止形が特に使われやすいのは、危険性の高い作業現場や、事故を防ぐために即座の行動が必要な場面です。このような場所では、メッセージが長すぎるとかえって理解を遅らせる可能性があるため、「注意せよ」「触るな」のような短い表現に実用的な意味があります。
一般的な公共表示:
- 立入禁止
立入禁止 - 芝生に入らないでください。
芝生に入らないでください。
危険な現場:
- 機械に触るな。
機械に触るな。 - 周囲の安全を確認せよ。
周囲の安全を確認せよ。
そのため、公共表示を見たときに、必ず命令形が使われると考える必要はありません。場所の危険度と表示の対象を見ると、なぜその表現が選ばれたのか理解しやすくなります。
日本語「命令形/禁止形」の会話例|避難・スポーツ・職場ではどう言う?
日本語の命令形を間違えやすい理由は、教科書では最初に動詞の活用を習う一方、実際の生活では場面が非常に重要だからです。同じ「急げ」でも、地震の避難時なら自然ですが、普通のオフィスで同僚を急かすために使えば、かなりきつく聞こえます。形は同じでも、話し手と相手の関係が変われば、ニュアンスも変わります。
場面①|地震後の緊急避難
A:危ない!机の下に隠れろ!
あぶない!つくえのしたにかくれろ!
危ない!机の下に隠れろ!
B:わかった!みんなも急げ!
わかった!みんなもいそげ!
わかった!みんなも急げ!
📌 文法ポイント:「隠れろ」「急げ」はどちらも命令形です。危険が実際に起きているため、一般的な会話の丁寧さを保つことより、行動をすぐ始めてもらうことが優先されています。
場面②|試合中にチームメートを応援する
A:あと少しだ!走れ!
あとすこしだ!はしれ!
あと少しだ!走れ!
B:負けるな!そのまま行け!
まけるな!そのままいけ!
負けるな!そのまま行け!
📌 文法ポイント:「走れ」「行け」は命令形、「負けるな」は禁止形です。形は非常に強いですが、スポーツの応援では励ましとして機能しており、チームメートへ怒っているわけではありません。
場面③|オフィスで同僚に数字を確認してもらう
A:この数字をもう一度確認してもらえますか。
このすうじをもういちどかくにんしてもらえますか。
この数字をもう一度確認してもらえますか。
B:はい。午後までに確認しておきます。
はい。ごごまでにかくにんしておきます。
はい。午後までに確認しておきます。
📌 文法ポイント:普通の協力関係で「確認しろ」を使う必要はありません。「〜てもらえますか」に変えても、仕事の依頼内容は明確に伝えられ、不必要な上下関係の圧力も生まれにくくなります。
文化・表現上の補足:
- 日本語の命令は「命令形」だけで表すものではありません。「〜こと」「〜ように」「〜なさい」「〜てください」も、場面によっては指示や命令の働きを持ちます。本当の強さは敬語があるかどうかだけでなく、その文が相手へ行動を必須として求めているかも含めて判断する必要があります。
- 「する」には、会話で一般的な「しろ」のほかに「せよ」もあります。「せよ」は書面上の規則、標語、正式な指示などで使われやすく、例えば「安全を確認せよ」のように使います。日常の対面会話で「確認せよ」と言うと、かなり意図的で硬い表現に聞こえます。
- 一般的な公共表示が必ず最も強い命令形を好むわけではありません。公園や公共空間では「〜ないこと」「〜ないでください」「立入禁止」などもよく使われます。短く明確な命令が特に必要になるのは、高い危険性のある作業環境などです。
日本語「命令形/禁止形」と韓国語の命令表現「-아/어라」「-지 마」「-(으)세요」を比較
韓国語でも、相手との関係や場面によって命令の強さを調整します。相手にある行動を直接求める場合は「-아/어라」、何かを禁止する場合は「-지 마」、より丁寧に要求や指示を伝える場合は「-(으)세요」がよく使われます。
日本語の「逃げろ」「走るな」と韓国語の直接的な命令表現には似た部分がありますが、両言語の語尾体系は異なるため、実際の使用範囲まで完全に一対一で対応するわけではありません。判断するときは、年齢、関係、場面、そのときの緊急性も合わせて見る必要があります。
◆ 類似表現①:韓国語「-아/어라」
「-아/어라」は、相手にある行動を直接命令するときに使われます。明確な上下関係、ドラマのせりふ、年長者から年下への発話、一部の親しい関係などでよく見られます。一般的な丁寧命令「-(으)세요」より強いため、日本語訳がどちらも「〜しなさい」「〜して」になるという理由だけで、普通の依頼表現として扱うことはできません。
- 例文:빨리 도망가라!
ローマ字:ppal-li do-mang-ga-ra!
意味:早く逃げろ!
緊急時に相手へその場を離れるよう直接求めており、日本語の「早く逃げろ」に近い場面で使われます。 - 例文:문을 닫아라.
ローマ字:mun-eul da-da-ra.
意味:ドアを閉めろ。
相手にドアを閉めるよう直接求めるため、命令のニュアンスが明確です。一般的な知らない人や対等な職場関係で使うと、強く聞こえやすい表現です。 - 例文:내 말을 잘 들어라.
ローマ字:nae mal-eul jal deu-reo-ra.
意味:私の話をよく聞け。
「들어라」は相手へ直接聞くよう求める形で、年長者から年下への発話、叱責、ドラマの強いせりふなどでよく使われ、日本語の「よく聞け」に近いニュアンスです。
◆ 類似表現②:韓国語「-지 마」
「-지 마」は、相手に「〜しないで」と直接求める禁止表現で、親しい関係や強く制止する場面でよく使われます。「세요」を付けて「-지 마세요」にすると、より丁寧になり、一般的な公共の場やあまり親しくない相手にも使いやすくなります。
- 例文:거기 가지 마.
ローマ字:geo-gi ga-ji ma.
意味:そこへ行かないで。
相手がその場所へ行くのを直接止めており、機能としては日本語の「そこへ行くな」に近いですが、実際の強さは関係性や話し方によっても変わります。 - 例文:이거 만지지 마.
ローマ字:i-geo man-ji-ji ma.
意味:これに触らないで。
相手が何かに触れるのを直接止めており、日本語の「これに触るな」と似た禁止機能を持ちます。知らない人に対しては、通常「만지지 마세요」のように言います。 - 例文:너무 걱정하지 마.
ローマ字:neo-mu geok-jeong-ha-ji ma.
意味:あまり心配しないで。
「-지 마」は必ずしも叱責を表すわけではありません。親しい相手には慰めや助言としても使えるため、文法形式だけで実際のニュアンスを判断することはできません。
◆ 類似表現③:韓国語「-(으)세요」
「-(으)세요」は、相手へ比較的丁寧に行動を求めたり指示したりするときに使われ、日常会話、サービス場面、仕事などでよく使われます。「-아/어라」よりかなり柔らかい表現ですが、それでも明確な指示として使えるため、単純に「とても丁寧なお願い」だけだと考えることはできません。
- 例文:이 자료를 확인하세요.
ローマ字:i ja-ryo-reul hwak-in-ha-se-yo.
意味:この資料を確認してください。
必要な仕事を明確に指示していますが、敬語の形を保っており、「확인해라」より一般的な仕事上の指示に近い表現です。 - 例文:여기에서 기다리세요.
ローマ字:yeo-gi-e-seo gi-da-ri-se-yo.
意味:ここで待ってください。
接客、医療機関、一般的な案内などで使うことができ、日本語の「ここで待ってください」に近い働きをします。 - 例文:천천히 말씀하세요.
ローマ字:cheon-cheon-hi mal-sseum-ha-se-yo.
意味:ゆっくりお話しください。
「말씀하다」自体が敬語語彙で、さらに「-(으)세요」を組み合わせているため、丁寧さが必要な場面に適しています。「천천히 말해라」と直接言う場合とは、相手との距離感やニュアンスが大きく異なります。
◆ 日本語「命令形/禁止形」との違い
日本語の「〜ろ/〜え」による命令形と「辞書形+な」による禁止形は、それ自体がかなり直接的な形なので、現代の一般的な職場やサービス場面では普通の業務指示として使われることは多くありません。韓国語の「-아/어라」にも直接命令するニュアンスがあり、「-지 마」は直接的な禁止を表しますが、韓国語ではさらに「-(으)세요」「-지 마세요」などの語尾によって、相手との距離や丁寧さを調整できます。
また、「-지 마」が必ずしも日本語の強い「〜するな」と同じになるわけではありません。「걱정하지 마(心配しないで)」のように、親しい関係では単なる慰めとして使われることもあります。日本語訳ではどちらも「〜しないで」「〜するな」と表せても、実際のニュアンスは大きく異なる場合があります。両言語を比較するときは、一つの文型を固定して対応させるより、その場面で果たしている機能を比べるほうが正確です。
日本語の「命令形」と「禁止形」で最も重要なのは、形が短いだけでなく、実際にニュアンスも強いという点です。「逃げろ」は火事の現場なら自然で、「負けるな」はスポーツでは応援になりますが、「確認しろ」を普通のオフィスで使うと、相手を叱っているように聞こえやすくなります。五段動詞のえ段への変化、一段動詞の「ろ」、「しろ/せよ」、「来い」、そして辞書形+「な」という形を覚えたら、次は場面を見ることが重要です。普段の依頼、注意、禁止では「〜てください」「〜ないでください」「〜てもらえますか」のほうが使いやすく、本当に今すぐ相手を止めたり、すぐ行動してもらったりする必要があるときに、命令形の強さが生きてきます。
よくある質問 FAQ
「命令形」は相手にある行動を直接求める形で、「行け」「見ろ」などがあります。「禁止形」は「動詞の辞書形+な」を使い、「行くな」「見るな」のように、相手へその行動をしないよう直接求めます。どちらも非常に強い表現で、主に緊急時、スポーツ、強い制止、ドラマのせりふなどで使われます。
3つとも相手に食べるよう求めることができますが、強さと人間関係が異なります。「食べろ」が最も直接的で、「食べなさい」は年長者や教師から年下へのしつけ・指導のニュアンスを持ちやすく、「食べてください」は一般的な丁寧な依頼です。普通の接客や職場で「食べろ」を使うことは通常ありません。
どんな場面でも必ず失礼になるわけではありませんが、かなり強い禁止表現なのは確かです。緊急の制止、スポーツの応援、ドラマのせりふ、特定の人間関係では成立しますが、顧客、上司、あまり親しくない相手に「〜するな」と直接言うと、通常はかなり乱暴に聞こえます。
一般的な公共空間では、最も強い命令を使う必要がない場合も多いからです。実際の表示では「立入禁止」「入らないでください」「入らないこと」などもよく使われます。工場、工事現場、一瞬の判断ミスが事故につながるような場所では、短く強い命令形や禁止形を使う理由がより大きくなります。
まったく使えないわけではありませんが、使える範囲はかなり限られます。安全管理の現場、軍事、定型化された号令などでは使われることがありますが、普通の業務指示、会議、部門間の協力では「〜てください」「〜てもらえますか」「〜ようにしてください」などの形が一般的です。「確認しろ」「早くやれ」と直接言うと、叱責や強い上下関係を感じさせやすくなります。